文章が上手くなりたければ、文章を書くな! という話
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こんにちは。文書化能力向上コンサルタントの開米瑞浩です。
先日来お伝えしておりますが、現在発売中の Software Design 誌12月号にて、第一特集、「なぜエンジニアは文章が下手なのか」の、コラムを除く本文30ページを私が書いています。
なにしろ30ページという大ボリューム、徹底的に本質にこだわってもう「永久保存版」ぐらいのつもりで書いた特集ですので、このブログでもしつこく(笑)紹介することにします!
というわけで今日はその特集で書いた「文章が上手くなりたければ、文章を書くな!」という話です。
Part2 それは「文章」で書くべき情報なのか?
↓こちらがそのPart2の冒頭部分ですが・・・
それにしても、「変な話だなあ・・・」と、思いませんか?
だって、「文章力」に関する特集なんですよ。その中で、私は「文章が上手くなりたければ、文章を書くな!」という話をしているわけです。 なにそれ、どういうこと? と思っても当然ですよね。
そこでその要点をここで書いておきますと、「文章を書くな!」と私が主張する理由は大きく2つあります。
1つは、「複雑な構造を持つ情報は、そもそも文章で書くことに向いていない」ので、そういうものは文章以外の手段で表現すべきだということ。要は図解しろということです。
「文章」というのは、基本的に前から後ろへ真っ直ぐつながるものですから、枝分かれのある情報を表現するのには向いていないのですよ。
だからそういう情報を伝えなければならないのであれば、図に書いたほうがいいんですね。
皆様ご存じの通り、「地図」というのはこの種の「枝分かれ」だらけの情報です。
ですから、「地図」を文章で書こう、なんて不毛なことは誰もやりません。地図なら可能な限り「図」で書こうとしますよね。
同じように、「文章で書くのには向かない情報を、無理に文章で書くのをやめる」だけで相当楽になります。それが、「文章を書くな!」という理由の1点目。
もう1つは、最終的に「文章」にする場合でも、いきなり文章を書き始めるのではなく、その前に論理構造を整理する必要があるということです。
何か説明書、報告書などを書かなければいけないときは、まず「必要な情報を集め」ます。その後いきなり「文章」を書き始めるのではなく、「論理構造を整理する」必要があります。「文章」を書くのなんざ、一番最後でいいんです。「そもそも文章として書くのには向いていない情報」も実は多いので、「文章を書く」のを後回しにすれば、書く量を減らせますよね。だから、後回しにしましょう。
論理構造を整理したら、「文章」だけでなく、図、グラフ、写真、イラストなどなど、多様な表現方法のどれが適切かを考え、組み合わせます。
そうして最後に「文章」を書けばいいということ。
それが、「文章を書くな!」という理由の2点目です。
「国語教育」が文章偏重なので、ついつい文章を書き始めたくなるかもしれませんが、実際には「文章」で書くのには向いていない種類の情報は本当に多いんです。適材適所を考えるべきなんですね。
先日来お伝えしておりますが、現在発売中の Software Design 誌12月号にて、第一特集、「なぜエンジニアは文章が下手なのか」の、コラムを除く本文30ページを私が書いています。
なにしろ30ページという大ボリューム、徹底的に本質にこだわってもう「永久保存版」ぐらいのつもりで書いた特集ですので、このブログでもしつこく(笑)紹介することにします!
というわけで今日はその特集で書いた「文章が上手くなりたければ、文章を書くな!」という話です。
Part2 それは「文章」で書くべき情報なのか?
↓こちらがそのPart2の冒頭部分ですが・・・
それにしても、「変な話だなあ・・・」と、思いませんか?
だって、「文章力」に関する特集なんですよ。その中で、私は「文章が上手くなりたければ、文章を書くな!」という話をしているわけです。 なにそれ、どういうこと? と思っても当然ですよね。
そこでその要点をここで書いておきますと、「文章を書くな!」と私が主張する理由は大きく2つあります。
1つは、「複雑な構造を持つ情報は、そもそも文章で書くことに向いていない」ので、そういうものは文章以外の手段で表現すべきだということ。要は図解しろということです。
「文章」というのは、基本的に前から後ろへ真っ直ぐつながるものですから、枝分かれのある情報を表現するのには向いていないのですよ。
だからそういう情報を伝えなければならないのであれば、図に書いたほうがいいんですね。
皆様ご存じの通り、「地図」というのはこの種の「枝分かれ」だらけの情報です。
ですから、「地図」を文章で書こう、なんて不毛なことは誰もやりません。地図なら可能な限り「図」で書こうとしますよね。
同じように、「文章で書くのには向かない情報を、無理に文章で書くのをやめる」だけで相当楽になります。それが、「文章を書くな!」という理由の1点目。
もう1つは、最終的に「文章」にする場合でも、いきなり文章を書き始めるのではなく、その前に論理構造を整理する必要があるということです。
何か説明書、報告書などを書かなければいけないときは、まず「必要な情報を集め」ます。その後いきなり「文章」を書き始めるのではなく、「論理構造を整理する」必要があります。「文章」を書くのなんざ、一番最後でいいんです。「そもそも文章として書くのには向いていない情報」も実は多いので、「文章を書く」のを後回しにすれば、書く量を減らせますよね。だから、後回しにしましょう。
論理構造を整理したら、「文章」だけでなく、図、グラフ、写真、イラストなどなど、多様な表現方法のどれが適切かを考え、組み合わせます。
そうして最後に「文章」を書けばいいということ。
それが、「文章を書くな!」という理由の2点目です。
「国語教育」が文章偏重なので、ついつい文章を書き始めたくなるかもしれませんが、実際には「文章」で書くのには向いていない種類の情報は本当に多いんです。適材適所を考えるべきなんですね。
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