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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

仕事の「説明」が通じないことに困っていませんか?

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 多くの会社でよくあるシーンを思い描いてみましょう。
 ある仕事が必要になり、それを指示する人が実務をする担当者に説明しているシーンです。

 左端の人が「これこれこういうことをしてください」と説明をして、右の2人がその説明を聞いていますね。


 さて、ここでAの位置に何か書くとしたら何でしょうか?
 また、Aを実現させるためにBの位置で必要になるものがあるのですが、それは何でしょうか?

 まずはそんな問いから今日の話を始めたいと思います。

 ちょっと考えにくかったかもしれませんが、答えは、

     A = 仕事の実行
     B = 説明書(マニュアル、手順書、仕様書等)

 です。そもそもが「実務をする担当者に説明しているシーン」なので、説明を受けたら最終的にはそれを「実行する」はずですよね。
 そして、「説明をする」時には多くの場合で何らかの「説明書」が必要になります。口頭だけとか、あるいはその場でホワイトボードに書いたものを書き写して、という程度で済む場合ももちろんありますが、複雑な仕事の場合はそれでは済まないので、何らかの説明書が欠かせません。

 こんなふうに、「説明」をして「遂行」を求めるシーンが増えているのにそこでなかなかうまく話が通じなくなっている、ということに困っている会社が多いんですね。
 そんなこと、ありませんか?
 「うん、あるある」という場合、原因は何で、どう対処したらよいのでしょうか?

 この問題を解決する鍵の1つが、「読解力・図解力」なのです。

 (続く)
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