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世の中にはまだ知られていないスポーツがたくさんあります。日本では知られていないけど海外では有名だったり、いまこの瞬間に生まれているスポーツや、障害者の方が楽しめるスポーツなどなど。このブログでひとつでも新しいスポーツを知っていただき、ぜひ楽しんでもらえればと思います。

スポーツと共に進む インターネットから現場まで、アスリートのサポートを ~ブルータグ株式会社~

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スポーツを支援する企業にお話をうかがう、「スポーツと共に進む」。今回はアスリートをインターネット、さらにはアスリートが活躍する現場で様々なサポートを行っているブルータグ株式会社の今矢さんにお話をうかがいました。ブルータグ株式会社がどのようにスポーツを支援しているのか、ぜひご覧ください!

PB083685.jpgー今矢さんがブルータグを起業して、アスリート支援を行うようになったきっかけを教えてください

 私は大阪で生まれ、高校大学とオーストラリアでスポーツマーケティングを専攻していました。その後シドニーで勤めていたのですが、転勤で日本へ帰国します。ちょうどビットバレーなどITが華やかなころ、インターネットにビジネスの可能性を感じてインターネット関連の企業を立ち上げることになりました。2年後に立ち上げた会社はバリューコマースに売却し、その後のバリューコマースの社員として営業統括などの立場から株式上場などを経験してきました。

 スポーツはもともと好きで、オーストラリアにいたころはサッカーのクラブチームにも所属していました。もちろんオリンピックやワールドカップなどのスポーツイベントは見ますが、帰国してから改めて日本のスポーツマーケティングは遅れていると感じました。そして2004年のアテネオリンピックの時、日本を代表して出場しているオリンピアンが、遠征をするために自腹を切っているということをテレビで見ることになります。世界でも有数の経済大国である日本がわずか200名ほどのオリンピアンを全面的に支援できていないということは国としてどうなんだ、恥ずかしくないのかと思いました。それがブルータグを起業した大きなきっかけです。

<インターネットが大きなチャンスに>

 さらにインターネットという大きな産業革命が起こったことでいままで実現できなかったことも実現できるようになりました。バリューコマースにいたころにも経験しましたが小さなホームページでも束になればテレビなどの既存メディアと同様の広告価値を生み出せるようになる。小さく沢山、ということがひとつの経済活動、ムーブメントを起こすこともできるようになったんです。日本でメジャーではないスポーツの選手が企業のスポンサードを取れるのか、その選手がスポンサーに対してメリットを生み出せるのか、そこに経済合理性があるのか など、従来の考え方のままでは前進しないことがたくさんあります。。

 例えば企業は100万円であっても経済合理性がないとスポンサーにはなってくれません。しかし、2000人のファン、サポーターから500円ずつ支援を受けても同じ100万円になる。今のインターネットではそれを実現することが可能です。身近なところだとイーコマースがあります。仮にイーコマースのサイトで1万円の買い物をしたとします。買った金額のうち5%、500円をアスリートの支援になるような仕組みを作ることも可能です。たかが500円かもしれませんが、先ほどの話のように2000人が購入すれば100万円になる。この小さく沢山集めていくスポーツ支援の仕組みを作っていきたいと思いブルータグを設立しました。

-起業した後はどうですか?

 夢や目標をもって本気で活動しているアスリートを支援できるような仕組みを作りたい!と周りに話したら何人かのアスリートを紹介してくれました。5人くらい集まって、まずはこの5人の認知度を最低限あげていかなければならないと、ブルータグのホームページにプロフィールページなどを作成しました。そして7人目のアスリートは突然問い合わせがあったんです。

 「ブルータグの仕組みを見て、ぜひ支援してもらいたいアスリートがいるんです!」と。どういう方なんですか、と質問したら「実は僕なんです」と(笑)その方はセパタクローのキャプテンで、セパタクロー発祥の地タイのプロリーグで唯一日本人選手としてプレーしていたんです。こんな感じで瞬く間に様々なアスリートの目に触れ耳に触れ、ブルータグに多くのアスリートが問い合わせをしてくるようになりました。

<ブルータグアスリートは現在100人>

 今は世界で活躍するアスリートを含めて100人ほどをブルータグアスリートとして認定しています。認定されるためには書類選考と面接の2回の選考があります。認定されたブルータグアスリートに3つのプラットフォームを用意してあげたいと思っています。1つ目は様々な挑戦をするために必要な経済的な支援。2つ目はアスリートの認知度を上げていくこと。

 メディアでの露出や公式ページやブログなどを活用しています。ブログはyahoo傘下のスポーツナビと提携し、オフィシャルブログを開設しています。認知度を上げることが経済的な支援にもつながると考えています。3つ目は競技そのものを知ってもらうこと。ブルータグアスリートは自分のやっている競技を普及したいと思ってるので、そういった競技普及の支援も行っています。

IMG_9027.JPG 経済的な支援については、先ほどお話ししたイーコマースで実践しています。ブルータグショップを開設し、買った金額の5%をブルータグアスリートに支援できる仕組みを作っています。このノウハウや経験が、Buffというアスリートが愛用する商品の輸入元として販売するビジネスにも繋がったり取引先の開拓に寄与してています。さらに企業は商品開発の場面でアスリートの意見を取り入れたいと思っています。ファスナーで有名なYKKさんも商品開発にブルータグアスリートの意見を取り入れています。例えばブルータグアスリートに、それぞれのスポーツ環境でYKKさんの商品を使い倒してもらいます。それをフィードバックすることで商品開発に活用していただいたり、スポーツメーカーなどのお客様への提案資料などとしてもご利用いただいています。アスリートを使ったマーケティング、商品開発、販売促進をコーディネートしています。

 このようなコーディネートをすることによって、単発のイベントや広告などで何万何十万といった支援を受けることができます。多い選手だと100万円以上の広告出演料や支援金になっています。単発の仕事がきっかけで継続的な年間契約をいただけたり、企業への雇用の道も広がっています。

-他に認知度を上げるための活動をされていますか?

 つい先日、2012年10月からYKKさんのご協力でサポートカーを走らせています。スポーツを応援したい、スポーツ文化を楽しんでいるが浸透している人に、スポーツの現場でいかにブルータグの活動であったり、アスリートの活動、競技の認知度を高めて行くかと言うことをようやくできるようになってきました。これからはフィールドに出て行ってどんどんPRしていきます。

-ブルータグの名前の由来を教えて下さい

BTロゴタグライン付.jpg

 スポーツは世界共通の文化です。その世界共通の文化を色で表現しようとした時に、地球だったり海だったり空だったりと、ブルーが世界を繋げるというがるイメージがありました。そしてタグは価値のあるものの印という意味も持っていますです。このブルータグと言うタグが、アスリート支援、スポーツを普及しようとしている活動の印になるようにしていきたい。そして「小さく、たくさん」みんなでタッグを組むと想いも込めました意味もあります。日本発にはこだわりがあったので、「BLUETAG.JPjp」にしました。

-今後、ブルータグアスリートを増やしていく予定はありますか?

 いままでブルータグアスリートを増やしていく過程で充分なサポートが選手に行き届きにくいという課題も出てきました。支援対象のアスリートを増やせる企業体力を整えなければいけません。そしてようやくその足場が固まってきました。早々に支援対象となる選手を増やしていきたいですね。

<トップクラスの選手だからこそ「人」を見られる>

-アスリートへのアドバイスがあれば教えて下さい

 最近のソーシャルメディアの発展を考えると、アスリートが自分たちの活動を知ってもらい、支持者や協力者を集めやすい環境になってきたと思います。しかし、そういった支援者はアスリートの「人」の部分を見ています。オーストラリアのエリートアスリート、例えばイアン・ソープなどは若い時から「Best athlete is Best person」という教育を受けて来ています。アスリート本人は金メダルや世界チャンピオンを目指しているかもしれないが、人生においてはただの通過点に過ぎません。

 一流のアスリートであれば一流の人格者でなければなりません。インターネットで支援者を集めやすくなったとしても、アスリートとしても人間としても成長しない限り支援は続かないと思います。ブルータグでは一人でもそのようなアスリートを育てるために、メンタルトレーニングのセミナーなどもブルータグアスリートに提供しています。

 そしてトップクラスの選手でもアルバイトなどをやりながら競技を続けています。日本のスポーツ支援と言う全体論では変えていかなければならないところですが、今の個々のアスリートの苦労は決して本人にとって無駄なことだとは思いません。その行動ひとつひとつにポジティブな動機づけができていれば、それはすごく意味のあることです。そしてそう言ったアスリートだからこそ、次の世代には同じ苦労をさせたくないと思っています。だからブルータグがもっと大きく成長して夢や目標を持った若いアスリートたちに必要以上の苦労をしなくてもいいような環境を作っていきたいです。


-今矢社長の今後の夢や目標を教えてください

 会社としては5年強ブルータグの事業をやって来て、トップアスリートのコミュニティを作れたことでようやく形にできる軸ができてきました。今後は大きく3つの事業を考えています。

 1つ目はトップアスリートに特化したコンディショニングストアのECサイト事業を強化していきたい。アスリートはどの商品がいいものなのかを知りたいニーズが常にあります。そこにトップアスリートの意見を出すことで、アスリートにもメーカー側にもメリットを感じてもらえると思っています。

 2つ目はまだ仮称ですが「1%クラブ」事業です。これはブルータグの活動に賛同して頂いた企業が取り扱っている商品の全体売り上げのうち1%をアスリート支援として頂く事業です。そういった商品にはブルータグのロゴが付きブランディングにも役立てて頂きます。既に、これまで取引を頂いている会社様からお声掛けをいただき、スタートしたブランドもあり今後少しずつ増やしていきたいと考えています。 

 3つ目はフィールドサポート事業。今回のYKKさんのサポートカーのように現場にどんどん出て行って、スポーツの現場にいる人たちにブルータグの活動を支援して頂いている企業の露出機会を増やし、ブルータグの情報発信の機転を作っていきます。

 個人的には今やっていることに非常にやりがいを感じています。子どもが3人いまして、子どもたちにも自分が経験させてもらった様な教育環境を用意したいですね。実は来年から長女がオーストラリアに留学するのですが、彼女のこともしっかりとサポートできるように会社を、ブルータグを成長させていきたいた期待ですね(笑)

-今矢社長ありがとうございました!

ブルータグ株式会社のアスリート支援プログラム、素晴らしい取り組みですね。こうやって様々な形でアスリートを心する仕組みが広がっていけば、もっとたくさんのスポーツを誰でも楽しめる環境が整ってくるのだと思います。形は違えど、スポーツを支援する仕事をしている私にも大きな刺激になりました。

 

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