今まで使ってきたモバイル写真投稿サービスあれこれ
iPhoneになる前から、フィーチャーフォンで写真撮って、ネットに公開できるサービスにアップしていたのですが、最近になってそのお気に入りのサービス(アプリ)が変わる頻度が多い気がするので、感想とか経緯を思い返してみようかなぁと思います。完全に個人の意見になりますのであしからず。
携帯百景(ケイタイヒャッケイ)
http://movapic.com/
2009年9月ころから2010年10月くらいまで使ってました。最初の投稿は携帯のカメラ性能かアップロードできる写真サイズの制限のせいなのか画角がものすごく小さいですね・・・。
会員登録して、指定されたメールアドレスに写真を添付して送ると、その添付した写真がネットにアップされる感じ。フィーチャーフォンの場合、アプリとかがなくてブラウザでサイトの投稿フォームを表示して・・・といった感じにブラウジングしてまで投稿するのめんどくさいなーなんて思っていたので、このサービスはとてもヒットだったことをを覚えてます。あと、カレンダー機能とかあって、いつどんな写真をアップしたかとか結構画期的だったような気がします。
あとなんといっても、本文にメッセージ付きで写真付きメールを送ると、写真にメッセージ部分が写真と一体化して公開されるといったちょっぴり画期的な感じがよくて、2年間くらいの期間使っていました。基本的に旅行にいくときには、デジタル一眼レフを持って出かけていたので、旅行のときは逆に投稿しないで、仕事の合間とか飲んでるときとか、合間合間の投稿がメインだった気がします。
サービスの切り替えのきっかけになったのが、iPhoneに乗り換えしたとき。買い替えたときは携帯百景を使っていたのですが、アプリの手軽さに慣れるにつれて、メールで投稿すること自体が煩わしくなってきたのです。多分このとき、友達との交流のメインプラットフォームがTwitterだったので、携帯百景投稿後、反応はTwitterで見る感じで、だったらTwitterの投稿フォームを使った方が楽なんじゃ・・・と思ったことを覚えています。そんなTwitterを取り巻くサードパーティーサービスが増えるに連れて、画質や観た人の反応がわかったりと、いろんなサードパーティーサービスを使ったり、当時ちょうどFlickrのProサービスを使うようになったせいもあってか、携帯百景に変わる別のサービスをいくつか試していた気がします。
そしてそんなときに携帯百景にも念願のiPhoneアプリが登場したのですが、リリースされた当時210円くらい?の有料だった気がします(現在は170円ですね)。結構こういったサービスのアプリは無料が当然のようにあったので、「うーん」と悩みましたが、使ってきたサービスだったのでアプリを購入したものの、使ってみて使い心地が今ひとつだったので、それ以降使わなくなってしまいました。
Instagram
http://instagr.am/
ちょうど当時、自分の情報発信のプラットフォームが自分のホームページ 20% Twitter 50%、Facebook 30%くらいの比率だったので、これだ!と直感的に決めた気がします。一番気に入ったのはTwitter・Facebook・Foursquare・Tumblr・flickr・Posterousへの連動投稿機能。Instagramに投稿するとこれらすべてのサービスに投稿できたのです。あと当時の写真サービスでは少なかった正方形の投稿サイズとフィルター機能。下手な構図・色彩の写真もそれっぽく撮れるので、もういうことなしのアプリでした。これも使った期間が長く、投稿した写真も1208枚と相当な数で随分お世話になりました。
使っていて特に不満なんかはなくて、いろんなところに投稿できるし、フィルタも超いい感じだし、いい具合よねーと思っていたのですが、これ以上に欲望をかき立てるアプリがでてきました。
Path
https://path.com/
機能としてはInstagramと同等、または少し劣る感じです。連動投稿もTwitter・Facebook・Foursquare・Tumblrだけで、フィルタ機能(Pathではレンズって呼ぶらしい)とかはImstagramと同じくらい(数でいうとInstagramより少ない)。でも、Instagramを超えるというかなんというか、方向性的なものに魅力を感じました。Pathは近しい友達に限定したSNSを目指しています。確かローンチした2010年の後半くらいは共有できる友達は50人とかなり限定的な感じになっていて、年々その人数は増えてきているらしいですが、本当に自分との距離が近い人たちだけのプラットフォームという軸はぶれていない感じが素晴らしいです。
Facebookが知り合いなんだけどビジネスもちょっと入ってるSNSとした場合、Pathの場合は完全にプライベートなSNS的な感じです。なので、機能としてもやり過ぎだろうと思うくらい充実していて、誰かが写真アップしたら知らせてくれたり、自分の投稿した写真を誰が見たとかまでmixiの足跡が気持ち悪いとか言っていた人たちは、決して使えないような感じのサービス(そもそも方向性の違いだと思いますが)。ゆえに全然知らない人から申請があると承認はしません。
そしてその方向性に付け加えるかのような、遊び心のある斬新なインターフェイスになってます。多くのアプリでは画面下の部分にいくつかのメニューと、上に設定とかのメニュー。王道ですし、iPhoneでは当たり前なので、これを外すと使いにくいのでは・・・と思っていたのですが、逆にその感覚に飽きてしまったといいますか、こんな見せ方・使い方もありだよね!という新しいというか遊び心のある感じで使ってて楽しいです。
そして、InstagramからはPathだけに移ったわけではなく、他にもいくつか使い始めました。
My365
http://my365.in/
miil
http://miil.me/
My365は1日1回しか投稿できなくて、1日のここ!という感じで投稿しなければで、いつも夜になってPathに投稿した写真をmy365で投稿し直す感じなので、TwitterやFacebookの連携ってのはあんまり使っていない気がする。どっちかというと、カレンダー形式に投稿した写真が見えるので、あー、こんなときこんなことあったなーを面白いだすログ的な感じでしか使ってます。写真を投稿したり、コメントをつけたりすると使えるフィルタが増えたりとゲーム要素もうまく取り入れていて、使っていて楽しくなる感じです。
miilは使い始めて1週間くらいなのですが、食を通じてのコミュニケーションがとても面白いです。あと、なんというかコミュニティーの感覚がmixiがサービスを始めた頃のような、新鮮といいますか、ユーザみんなが、どんなふうに使っていけばいいのか探り探りな感じの雰囲気なのです。いい意味で。私自身、使いきれていないのですが、誰かをフォローすると私の投稿した写真をに「フォローありがとうコメント」がついたり、全然知らない人をフォローしても8割くらいの確率でフォロー返しをしてくれます。そして感覚的なのですが、ユーザの年齢が若い気がします。食を通じてのコミュニケーションに特化していて、逆をいえばフォローした人にすらメールのようなものは送れないし、プロフィールにも他サービスのリンクもないので、不審な人からつきまとわれるといったことが少ないんだろうかなぁと勝手に思ってます。
メインプラットフォームとの連携をしながらも趣味・嗜好にあわせて細分化へと進んでいく気がしていて、全然知らない→会社とかの同僚・知り合い→友達といった感じに、Twitter→Facebook→Pathという感じになっていて、全然知らないけど同じ趣味だからといったところにmiilがある感じ。My365はTwitterとFacebookの間からPath寄りなところで、この人こんな感じで過ごしているんだーとしてみるときに使ったりしてみたり。
ここまで使ってきた経緯を書いてきましたが、それぞれのサービスは無料。完全にただで使わせてもらってきました。逆の立場を考えると、無料からどのように収益化していくのかなどのマネタイズがキモになってくるかと思います。Pathでは有料のフィルター(レンズ)が売られていたり、miilでは店舗との連携とかありそうな感じですけど、これといった黄金律はまだないような気がしていて、かつ流れの早い状況の中、試行錯誤を繰り返し行なっているのだと思います。けど、TwitterしかりFacebookしかりキャズムを超えてしまえば、この辺の悩みというのはなくなるというか、先に気にして設計していたらユーザの目線をなくしてしまったりとそもそもになるので、このへんは気にしなくてもいい気がします。
ユーザーに対して最高のサービスを提供してくれるものが結局は勝っていくものなのですから、ユーザ第一にサービスを展開していただけることを一ユーザとして願っています。