「新入社員のための最新ITトレンド研修」に参加する受講者のため事前課題
以下の文章は、「新入社員のための最新ITトレンド研修」に参加する受講者のために用意した事前課題です。さて、あなたならどう答えますか?
ITで未来はどうなるのでしょうか。いままでできなかった何が、できるようになるのでしょうか。世の中やビジネスはどのようになってゆくのでしょうか。そして、ITに関わるあなたは、これからどんな仕事をしてゆくことになるのでしょうか?そんなことを、この講義で考えてゆきます。
講義を受けるに先立ち、まずはその答えを自分で作ってください。そのための事前課題を差し上げます。
絶対の正解はありません。検索しても正解は見つからないでしょう。だから自分の答えを作って下さい。ただし、単語の羅列や箇条書きではなく、筋の通った文章として自分の考えを整理して下さい。
単語の羅列や箇条書きは簡便ですが、重大な弱点があります。それは、言葉の要素や概念のあいだに「論理」をつくれないことです。「思いついたまま」の羅列は簡単ですが、それで安易な達成感を味わってしまうと、分かった気になってしまいます。そんな中途半場な知識は、ビジネスの現場では役に立ちません。これが習慣化すると社会人としては、致命的です。
羅列や箇条書きではなく文章にすると、自分の理解の度合い、つまり論理を伴う自分の理解の程度が、よく分かります。例えば、論理がないと、唐突な展開となり文意が通りません。物語がないと、単調でつまらないものになってしまいます。文章にすることで、自分がどの程度理解できているかを客観的に知ることができます。そのことをこの事前課題で気付いてください。
ビジネスの現場で、決まり切った正解が与えられることはありません。答えは自分で学び、考え、創り出すしかありません。分からないからと空欄にするのではなく、調べて、考えて、必ず答えを書いてください。そのための時間をどう作るかも自分で解決しなければなりません。与えられた仕事をこなし、それ以上のことを求められるのがビジネスの現場であり、その工夫や努力によって成長の機会が与えられているのです。
大変な作業だと思いますが、それがビジネスの現実です。そんなリアルに向き合う機会にもなるはずです。
この事前課題に、提出の義務はありません。ただし、講義で使いますので、その場で見ることができるように、しておいてください。以下の設問の下に書き込んで頂ければ結構です。
それでは、次の3つの質問に答えて下さい。
- ITは、私たちの社会やビジネスに、どのような価値をもたらすのでしょうか。効率化やコストの削減、利便性の向上といった価値以外にどのような価値があるのかを、事例を交えて説明してください。
- 皆さんは、これまで、「IT消費者」つまり、企業が提供するITを使う立場にいました。しかし、これからは、「IT生産者」つまりITサービスを提供する、あるいは、これを支援する立場になります。「IT生産者」は、何ができなければならないのでしょうか。そのために必要なスキルも合わせて、説明して下さい。
- いまの正解は明日の正解ではなく、常に新しい正解が作られていきます。そんな変化の激しい世の中で仕事をするためには、「いま」を知るだけでは不十分で、常に時代の変化を先読みする能力が必要です。このような能力を育て、磨いてゆくためには、何をすればいいのでしょうか。いまの自分にできるかどうかは別にして、「あるべき姿」を文章にして説明してください。
各自に回答を持参してもらい、これを素材にして、3〜4人のグループでディスカッションをしてもらいます。その時に次のようなガイドを行います。
まだあまり馴れていないお互いが、紹介も兼ねて、知り合うためのアイスブレイクとしても役立ちます。オンラインのブレイクアウト・ルームでもできるのですが、対面して、お互いの、あるいはまわりの波動を感じながらの方が盛り上がりますね。
そんな議論の後に、今日知りたいこと、学びたいことを書き出してもらいます。リアルな会場なら、ホワイトボードに書き出します。オンライであれば、Slidoを使って、そこに書いてもらいます。
講義の冒頭にこのような仕掛けを入れておくことで、講義への期待が高まり、講義の中での自分の目標もはっきりして、前のめりに講義に臨むことができるようです。何よりも、自分にはない視点を他人から教えられ、新たな気付きを得られることは、講義への期待感を高めることも役立っているようです。
新入社員研修もそろそろ佳境を迎える時期ですが、中だるみが気になりだし時に、このような演出も悪くないように思いますよ。よろしければ、参考にしてください。
【募集開始】新入社員のための「1日研修/1万円」・最新ITトレンドとソリューション営業
最新ITトレンド研修
社会人として必要なデジタル・リテラシーを手に入れる
ChatGPTなどの生成AIは、ビジネスのあり方を大きく変えようとしています。クラウドはもはや前提となり、ゼロトラスト・セキュリティやサーバーレスを避けることはできません。アジャイル開発やDevOps、マイクロ・サービスやコンテナは、DXとともに当たり前に語られるようになりました。
そんな、いまの常識を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くし、不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、いまの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと、この研修を企画しました。
【前提知識は不要】
ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。
ソリューション営業研修
デジタルが前提の社会に対応できる営業の役割や仕事の進め方を学ぶ
コロナ禍をきっかけに、ビジネス環境が大きく変わってしまいました。営業のやり方は、これまでのままでは、うまくいきません。案件のきっかけをつかむには、そして、クローズに持ち込むには、お客様の課題に的確に切り込み、いまの時代にふさわしい解決策を提示し、最適解を教えられる営業になる必要があります。
お客様からの要望や期待に応えて、迅速に対応するだけではなく、お客様の良き相談相手、あるいは教師となって、お客様の要望や期待を引き出すことが、これからの営業に求められる能力です。そんな営業になるための基本を学びます。
新入社員以外のみなさんへ
新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、IT業界以外からIT業界へのキャリア転職された方にとってもいいと思います。
人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。
書籍案内 【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 改装新訂4版
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【特典1】掲載の図版はすべてPowerPointデータでダウンロード,ロイヤリティフリーで利用できます。社内の企画書やお客様への提案書,研修教材などにご活用ください!
【特典2】本書で扱うには少々専門的な,ITインフラやシステム開発に関わるキーワードについての解説も,PDFでダウンロードできます!
2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1
目次
- 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
- 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
- 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
- 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
- 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
- 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
- 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
- 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
- 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
- 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO
8MATOのご紹介は、こちらをご覧下さい。