【図解】コレ1枚でわかるモノのサービス化:ソフトウェア化するモノ
カメラや自動車、あるいは航空機など、私たちの身近にある機械製品は、ハードウェアとソフトウェアが一体となって、その機能を実現しています。例えば、カメラであれば、レンズやシャッター・ボタン、ボディなど、物理的・物質的なハードウェアでしか実現できない部分とシャッタースピード、発色・感度、フォーカスなどは、ソフトウェアの機能として実現しています。
いまではソフトウェアで実現している機能もかつてはハードウェアによって実現していました。例えば、シャッタースピードは、歯車やバネの組合せであり、発色・感度はフイルムに塗布された薬剤によるものでした。しかし、ハードウェアで実現すると、その機能や品質を実現するには、高度な製造技術や高価な設備が必要であり、時間もコストもかかります。また、作ってしまってからでは変更もできませんから、開発にも慎重になり時間もかかってしまいます。
そこで、ハードウェアはできるだけシンプルに作り、ソフトウェアにできるだけ多くの機能を持たせることで、この状況の改善を図ってきました。そうすれば、製造コストを低減でき、機械的な複雑さが減ることで故障の要因は減り故障が減少するとともに、保守が容易になります。
一方、ソフトウェアで機能を高めれば、開発コストの低減、高機能化も容易で、ハードウェアを世界中どこで作っても、そのソフトウェアを配布すれば、同様の機能を実現できます。
また、ネットにつながっていれば、製品を出荷後にソフトウェアをアップデートすることで機能を追加、変更でき、不具合を解消することができます。買ったときよりも機能や性能、使い勝手が向上します。
さらに、モノの使われ方や不具合を生産者が把握でき、そのデータを製品開発やサポートに活かすことができます。また、ネット接続を活かしたサービスを作り提供することで、新たなビジネスを生みだすこともできるでしょう。
「モノのサービス化」は、このような「モノのソフトウェア化」が前提となって、新たな価値を生みだすことに貢献します。
次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。
コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。
この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。
ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
- ユーザー企業でIT活用やデジタル戦略に関わる皆さん
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そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
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- 日程 :初回2022年5月18日(水)~最終回7月27日(水) 毎週18:30~20:30
- 回数 :全10回+特別補講
- 定員 :120名
- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
- 全期間の参加費と資料・教材を含む