オンラインでの講義や講演の魅力をアップする実践ノウハウ・ウエビナーのあるべき姿について
ウエビナーで製品説明は控える
先日、ある企業が主催するウエビナーで登壇のご依頼を頂いた。その依頼の際に、20分で話をして欲しいとの要望だった。20分とはかなり短いので、もうすこし時間が欲しいことを伝えたところ、こんな趣旨のことを話された。
「ウエビナーは、いいところ60分が限界です。だから、自分たちのいくつかの製品について説明する時間も必要なので、この時間でお願いしたい。」
なんとも本末転倒の話しだ。60分しか持たないという思いこみは、自分たちの話しはつまらないので、精々そんなものでしょうという宣言に等しい。なぜ、何時間でも聞いていたいと思えるような内容にしないのかと、苦言を呈した。
リアルな会場での開催となると、お客様はその場所に拘束される。だから、多少つまらない話しでも、お客様は我慢して、そこに留まってくれる。ウエビナーでは、この常識が通用しない。そもそも、留まってくれるということに、どれほどの意味があるかも考えた方がいいだろう。ヒマだから、会社に居てもやることがないから、会場に来た人も少なからずいるのではないか。
だからこそ、ウエビナーは、改めて、こういうイベントの「本質」を問う最善の機会になる。聞きたくもない製品の紹介など辞めて、もっとお客様の聞きたい課題の解決について、その実践ノウハウや考え方を伝えればいい。あるいは、コロナ禍の先にある未来について伝え、これからどうすべきかを語ればいい。そういうコンテンツの魅力を高めなければ、60分だって持たないだろう。
製品についてなど、どうでもいい。こんなことを申し上げるとお叱りをうけるかもしれないが、自分たちが聞きたいことを、分かりやすく、説得力をもって教えてもらえる会社なら、ぜひそんな会社に相談しようと思うのではないか。製品の話しは、その時でいい。
ウエビナーのあるべき姿は、感動・共感・信頼を作ることであり、自分たちのファンを増やすことだと思う。製品を紹介しようなどと考えるから、あるいは、会社のイベントなのだから、製品の説明をしなくてはならないというのは、担当者のマスターベーションにすぎない。聞いている人たちにとっては、どうでもいいことだ。
お客様に訪問することができず、営業活動がうまくいかないと嘆いている営業諸氏にも当てはまることだが、お客様は、製品の自慢話を聞きたいわけではないのだ。自分たちの課題を解決したい、あるいは、これからどうすればいいのか教えて欲しいと思っている。その期待に応えることができれば、お客様は、時間を割いてあなたの話に耳を傾け、それが魅力的であれば、案件につながるだろう。
本質をあらためて問うべきだ。魅力的なコンテンツを提供できるウエビナーであれば、リアルな会場への集客よりも人を集めやすい。むしろリアルなセミナーより、本当に必要としている人にリーチしやすく、効率のいいリード獲得の手段になるはずだ。
【募集開始】第35期 ITソリューション塾
オンライン(ライブと録画)でもご参加いただけます。
ITソリューション塾・第35期(10月7日開講)の募集を開始しました。
新型コロナ・ウイルスは、肺に感染するよりも多くの人の意識に感染し、私たちの考え方や行動を変えつつあります。パンデミックが終息しても、元には戻ることはありません。私たちの日常は大きく変わり、働き方もビジネスも変わってしまうでしょう。これまでの正解は、これからの正解と同じではありません。ならば、事業戦略も求められるスキルも変わらざるを得えません。
本塾では、そんな「これから」のITやビジネスのトレンドを考え、分かりやすく整理してゆこうと思います。
特別講師
この塾では、知識だけではなく実践ノウハウについても学んで頂くために、現場の実践者である下記の特別講師をお招きしています。
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- アジャイル開発とDevOpsの実践
- 戦略スタッフ・サービス 代表取締役 戸田孝一郎 氏
- 日本のIT産業のマーケティングの現状と"近"未来
- シンフォニーマーケティング 代表取締役 庭山一郎 氏
- ゼロトラスト・ネットワーク・セキュリティとビジネス戦略
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- 日程 初回・2020年10月7日(水)~最終回・12月16日(水)
- 毎週18:30~20:30
- 回数 全10回+特別補講
- 定員 100名
- 会場 オンライン(ライブと録画)および、会場(東京・市ヶ谷)
- 料金 ¥90,000- (税込み¥99,000)
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- 資料・教材(パワーポイント)はロイヤリティフリーにて差し上げます。
詳しくは、こちらをご覧下さい。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー
【8月度のコンテンツを更新しました】
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新規プレゼンテーション・パッケージを充実させました!
・「新入社員研修のための最新ITトレンド研修」の改訂
・そのまま使えるDXに関連した事業会社向け講義パッケージを追加
・ローコード開発についてのプレゼンテーションを充実
・ITソリューション塾・第34期のプレゼンテーションと講義動画を改訂
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新入社員研修
【改訂】新入社員のための最新ITトレンドとこれからのビジネス・8月版
講義・研修パッケージ
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとこれからのビジネス*講義時間:2時間程度
> 自動車関連製造業向けの研修パッケージ
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【改訂】総集編 2020年8月版・最新の資料を反映(2部構成)。
【改訂】ITソリューション塾・プレゼンテーションと講義動画 第34期版に差し替え
>これからのビジネス戦略
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ビジネス戦略編
【改訂】デジタルとフィジカル p.9
【改訂】イノベーションとインベンションの違い p.10
【新規】DXを支えるテクノロジー p.18
【改訂】DXはどんな世界を目指すのか p.19
【新規】「モノのサービス化」の構造 p.46
【改訂】ビジネス価値の比較
【新規】ビジネス価値のシフト p.48
【新規】自動車/移動ビジネスの3つの戦略 p.49
【新規】ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用 p.137
【新規】ナレッジワーカーの本質は創造的な仕事と主体性 p.138
【新規】コンテクスト文化から考えるリモートワーク p.139
【新規】リモートワーク成功の3要件 p.140
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【改訂】IoTの定義とビジネス p.15
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【新規】ニューラル・ネットワークの仕組み p.68
クラウド・コンピューティング編
【改訂】クラウドに吸収されるITビジネス p.106
【新規】クラウド・ネイティブへのシフトが加速する p.107
開発と運用編
【改訂】開発の自動化とは p.94
【新規】ノー・コード/ロー・コード/プロ・コード p.95
【新規】ローコード開発ツール p.96
【新規】ローコード開発ツール p.97
【新規】ローコード開発ツールの 基本的な構造 p.98
下記につきましては、変更はありません。
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テクノロジー・トピックス編
ITインフラとプラットフォーム編
サービス&アプリケーション・基本編