なぜ、あいつがオレの上司なんだ!
- 「課長は、分かってないよなぁ。あれで、課長なんだからねぇ。」
- 「社長は、ぜんぜん先が見えてないよ。これじゃあだめだよね。」
- 「部長の考えは、もう古いんだよ。できるわけないじゃないか。」
ダメな人間をダメだと言ってみたところで、何の解決にもならない。このようなことを口にする人達に共通する特徴は、次のような点だ。
- 問題の原因が、常に自分以外にあると考える。
- 想像力の欠如、つまり、相手の立場や視点でモノを考えることができない。
- 自分のやり方や考え方を変えたがらない。
「私は、自分の得にもならないこと、余計なことはしたくないんですよ。」
そんな考えとも通じるところがある。
自分が課長だったら、自分が部長だったら、自分が社長だったら、自分はどのように考え、行動するだろう。なぜ、彼は、こんなことを言うのだろうかを想像すれば、どこが同じで、何が自分と違っているかに気付くことができる。なるほど、そういう前提に立てば、そんな考え方もあるなぁと考えてみる。そういうところに、新たな気付があるかもしれない。
相手のことを理解するとは、自分と同じところと違うところを見極めて、その違いの理由を知ることだろう。自分と対立することがあれば、それこそが、新しい発見だ。その違いを克服することができれば、それは自分の成長である。
自分との違いを見極めずに、ちよっとした言葉の端を捕まえて、全てを否定し、相手の意見を一切受け付けないようでは、自らの成長はない。
上司もまた、部下の能力や状況について、想像することを放棄し、自分の基準に部下を当てはめて、「何で、あいつは、こんなコトが分からないんだ。」と嘆き、愚痴を言う。そして、理由や論理を説明して納得させようという努力を放棄し、「俺のいうとおりやっておけば間違えない。いずれわかるから、これでやりなさい!」と怒鳴ってみる。まあ、どっちもどっちという気がする。
営業活動で、お客様との交渉は、大切な仕事のひとつだ。交渉とは、次の3つのプロセスで行なわれます。
まず、最初は、相手と自分の考えや要求の違いを明確にすること。次に、その違いを埋める手段を洗い出すこと。最後に、手段の選択肢の中で、どれを採用するかを合意することだ。この手順を踏んで、初めて交渉は成立する。
相手の目線から、自分や周りを見る。相手を否定することから始めるのではなく、違いを見極めるコトから始める。それができなければ、交渉を始めることはできない。
お客様の目線に立つことができないままに、「なんで、あいつが、俺の客なんだよ!」と文句を言っているようでは、営業活動はできない。
他人は、常に異なる意見や考えを持っている。同じ考えの人はいない。だからこそ、お互いが相手の状況や立場、考えを理解しようと努力しなければ、ものごとは前に進まない。たとえ上司が、自分と違う意見を述べたとしても、その背後にある彼の考えや立場を考えずに、頭から否定しては、何の解決策も見いだせない。
たとえ、あなたの上司が、本物の「ダメ上司」であったとしても、まずは、自分について考えてみることだ。「自分はダメ部下にはなっていないだろうか」と。そして、相手の立場になって、考えてみることだ。
「なんで、あいつが、俺の上司なんだよ!」と声を荒げてみても、「自分は、不遜な人間です。成長はあきらめました。自分の得にならないことは、何もやるつもりはありません。」と相手には伝わるだけではないのか。
そういう人は、きっと「なんで、あいつが、俺の部下なんだよ!」と、あなたもまた上司に思われているかもしれない。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
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LiBRA 10月度版リリース====================
・新たに【総集編】2018年10月版 を掲載しました。
「最新のITトレンドとこれからのビジネス戦略」研修に直近で使用しているプレゼンテーションをまとめたものです。アーカイブが膨大な量となり探しづらいとのご意見を頂き作成したものです。毎月最新の内容に更新します。
・アーカイブ資料につきましては、古い統計や解釈に基づく資料を削除し、減量致しました。
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ビジネス戦略編
【更新】UberとTaxi p.10
【更新】もし、変わることができなければ p.16
人材開発編
*変更はありません
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT
【新規】モノのサービス化 p.34
【更新】モノのサービス化 p.37
サービス&アプリケーション・先進技術編/AI
【更新】AIと人間の役割分担 p.12
【更新】自動化から自律化への進化 p.24
【更新】知的望遠鏡 p.25
【更新】人に寄り添うIT p.26
【更新】人工知能・機械学習・ディープラーニングの関係 p.64
【更新】なぜいま人工知能なのか p.65
サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません
サービス&アプリケーション・開発と運用編
【新規】マイクロサービス ・アーキテクチャ p.62
【新規】マイクロサービス・アーキテクチャの6つのメリット p.63
【新規】マイクロサービス・アーキテクチャの3つの課題 p.64
【新規】FaaS(Function as a Service)の位置付け p.68
ITインフラとプラットフォーム編
【更新】Infrastructure as Code p.78
【新規】Infrastructure as Codeとこれまでの手順 p.79
【更新】5Gの3つの特徴 p.235
クラウド・コンピューティング編
【更新】クラウドの定義/サービス・モデル (Service Model) p.41
【更新】5つの必須の特徴 p.55
【新規】クラウドのメリットを活かせる4つのパターン p.57
テクノロジー・トピックス編
*変更はありません。
ITの歴史と最新のトレンド編
*変更ありません