いまさら聞けないIT基礎知識・事前課題
ある総合商社からITの基礎と最新トレンドについて研修のご依頼を頂きました。その研修の事前課題を紹介させて頂きます。ITの専門家ではない方に向けた内容です。もちろん、ITに関わる仕事をされている方は、この程度のことは、お客様に説明できなくてはなりませんね。
---
テクノロジーの潮流が、大きく流れを変えはじめています。その流れを見渡し、ビジネスの未来や自分たちの仕事がどうなるかを考える機会を提供するのが、「いまさら聞けないIT基礎知識」の目的です。
ITはいまどんなことになっているのでしょうか。ITによって私たちの未来はどうなるのでしょうか。いままでできなかった何が、できるようになるのでしょうか。それによって、私たちのビジネスはどう変わらなくてはならないのでしょうか。
私たちはいま、ITにどっぷりとつかり、支えられています。身近なところではお手元のスマホです。機械のぎっしり詰まった機械の向こうには数百万台もものコンピュータが休むことなく動き続けているクラウドが存在します。それらがお互いにネットワークで繋がり様々なサービスを世界中に届けています。
社内に目を転じれば、当たり前にパソコンを使い、お客様の注文をさばき、経費精算をしています。電子メールやWeb会議、ファイル共有など、私たちの日常はIT無しでは成り立ちません。
それがどういうことなのかを、ITについての基礎と最新トレンドを紐解きながら考えてゆきます。
そんな講義を受けるに先立ち、事前課題を差し上げます。絶対の正解はありません。自分の答えを作って下さい。メモや箇条書きではなく、筋の通った文章として自分の考えを整理して下さい。大変な作業だと思います。しかし、筋の通った文章ができなければ、理解できているとは言えず自分の考えを人に伝えることはできません。
それでは、次の5つの質問に答えて下さい。
- ITは、私たちの社会やビジネスに、どのような価値をもたらすのでしょうか。効率化やコストの削減、利便性の向上といった価値以外にどのような価値があるのかを、事例を交えて説明してください。
- 今後の流通ビジネスの事業戦略上のポイントは、消費者起点で物事を捉えること、即ちサプライチェーンからディマンドチェーンに業態を作り替えていくことです。そのためには消費者を理解する「データ」が、これからのビジネスの成否を分かちます。ここで言う「データ」とは、POSや販売データだけではなく、主義主張、趣味嗜好、人生観や悩み、ライフログ、生活圏などを含めて消費者を深く知るためのデータです。この分野で先行しているAmazonは、様々な方法/サービスを駆使することで、このデータ収集に躍起になっています。では、彼らはどのような方法/サービスによってそんなデータを手に入れようとしているのでしょうか。
- モノやヒト、さまざまな出来事をネットワークでつなぐ「IoT / Internet of Things / モノのインターネット」という言葉があります。つなぐこと、あるいは、つながることが社会やビジネスを大きく変えるとも言われています。では、何がどのように変わるのでしょうか。これまでできなかった何ができるようになるのでしょうか。事例を挙げて説明してください。
- エアコンの温度を設定すればセンサーが室温を感知して設定温度になれば自動的に送風が停まります。衣服の材質や種類を設定すれば、それに合わせた最適な水量を注水し、適切な洗い方をしてくれる洗濯機はもはや当たり前です。しかし、このような製品を「人工知能(AI / Artificial Intelligence)」搭載とは言いません。一方で、人が運転しなくても目的地まで送り届けてくれる自動運転車(正確には"自律運転車")が、まもなく登場しようとしています。こちらは「人工知能」の代表的な事例として紹介されています。共に、人間が関与せず、一番良い方法を機械が代わりにやってくれるという意味では同じです。この両者の違いは何処にあるのかを説明してください。
- クラウドや自動化、人工知能の普及は、これまで人手をかけなければできなかったことを機械に置き換えてゆきます。そんな時代に私たちは、どのような役割を求められるのでしょうか。あなたの考えを文章にまとめてください。
お客様と一緒に参加しませんか?
内容:全3回の講義と演習/受講者と講師のコミュニケーション
- 2月26日(月)第1回 最新のITトレンドとこれからのビジネス戦略
- 4月27日(金)第2回 デジタル戦略を実践するための手法とノウハウ
- 5月29日(火)第3回 未来創造デザインによる新規事業の創出
2月14日(水)よりスタートする次期「ITソリューション塾・第27期」の受付を開始致しました。
=====
日程 2018年2月14日(水)~4月25日(水) 18:30~20:30
回数 全11回
定員 80名
会場 アシスト本社/東京・市ヶ谷
料金 ¥90,000- (税込み¥97,200) 全期間の参加費と資料・教材を含む
--
【お願い】早期に定員を超えると思われますので、まだ最終のご決定や参加者が確定していない場合でも、ご意向があれば、まずはメールにてご一報ください。優先的に参加枠を確保させて頂きます。
=====
第27期は、これまでの内容を一部変更し、AIやIoTなどのITの最新トレンドについての解説と共に、そんなテクノロジーを武器にして、どうやって稼げばいいのかについて、これまで以上に踏み込んで考えてゆこうと思います。また、働き方改革やこれからのビジネス戦略についても、皆さんに考えて頂こうと思っています。
SI事業者の皆さんには、これからのビジネス戦略やお客様への魅力的な提案を考える材料を提供します。
情報システム部門の皆さんには、自分たちのこれからの役割やどのようなスキルを磨いてゆく必要があるのかを考えるきっかけをご提供します。
講義で使用する500ページを超える最新のプレゼンテーションは、オリジナルのままロイヤリティ・フリーで提供させて頂きます。お客様への提案、社内の企画資料、イベントでの解説資料、勉強会や研修の教材として、どうぞ自由に活用してください。
古い常識をそのままにお客様の良き相談相手にはなれません。
「知っているつもりの知識」から「実践で使える知識」に変えてゆく。そんなお手伝いをしたいと思っています。
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
================================
・デジタル・トランスフォーメーションについて大幅に解説を増やしました。
・【講演資料】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション を新規に掲載しました。
・量子コンピュータについて、チャートの他に解説文を作りました。
================================
追加・更新の詳細は以下の通りです。
プラットフォーム&インフラ編
【改訂】サーバー仮想化とコンテナ p.94
【新規】ビジネスとしてのランサムウェア p.113
ビジネス戦略編
【改訂】デジタル・トランスフォーメーションの意味 p.4
【新規】デジタル・トランスフォーメーションとは何か p.5
【新規】「限界費用ゼロ社会」の実現を支えるデジタル・トランスフォーメーションp.6
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの全体像 p.7
【新規】デジタルトランスフォーメーションとCPS p.8
【新規】デジタル・トランスフォーメーションを支えるテクノロジー p.9
【新規】デジタル・トランスフォーメーション実現のための取り組み p.10
【新規】デジタル・トランスフォーメーションをとは p.11
【新規】デザイン思考・リーン・アジャイル・DevOpsの関係 p.16
【新規】SIビジネスとして注力すべきテクノロジー(解説付き) p.17
【新規】デジタルトランスフォーメーション時代に求められる能力 p.20
サービス&アプリケーション・先端技術編/IoT
【新規】機能階層のシフト p.46
サービス&アプリケーション・先端技術編/人工知能とロボット
【新規】手順が決まった仕事は機械に置き換わる p.18
【新規】深層学習の学習と推論 p.52
【新規】「AIカント君」の可能性について p.92
開発と運用編
【新規】DockerとKubernetesの関係 p.45
【新規】システム開発のこれから p.62
テクノロジー・トピックス編
【新規】スマート・コントラクト p.53
【新規】量子コンピュータについての解説文 p.67-68
ITの歴史と最新トレンド編
*変更はありません
クラウド・コンピューティング編
*変更はありません
サービス&アプリケーション・基本編
*変更はありません
【講演資料】SIビジネスのデジタル・トランスフォーメーション を新規に掲載しました。