【図解】コレ1枚でわかる人工知能の3つの役割と人間の進化
「道具」とは、人間の労働負担を軽減するために生みだされました。そんな道具を人間は使いこなし、さらに道具を発展させることで社会や産業の発展を促してきたのです。また人間と機械の役割分担をも変化させ、人間が新たなことに取り組む機会を提供してきました。それが、新たなことへと心を向ける時間や気持ちの余裕を生みだし科学を発展させ、それがまた道具の発展を促してきたのです。
そんな道具の発展は、思想や文化にも影響を与え、人間の社会的な進化を促してきたともいえるでしょう。人工知能もまた、そんな道具の発展の延長線上に位置付けて考えることができます。
人工知能の道具としての特徴をあげるとすれば「人間の知的作業を自動化し知性を拡張する」ことにあります。そして、これまでの道具と同様に「人間の新たな役割を生みだし進化を加速する」手助けをしてくれます。
そんな人工知能の代表的な役割として、「自律化」、「知的望遠鏡」、「知的介助」の3つをあげることができます。
「自律化」とは、機械自らが手順や判断基準を見つけ出し、人間が介在することなく実行することです。人間の与えた手順や基準に従って、人間が介在することなく実行する「自動化」とは異なり、機械学習や認知機能によって未知の状況にも対応し、自ら判断して実行することができます。それは、自動車や産業機械、情報システムなどに活かされています。
「知的望遠鏡」とは、これまで人間には見えなかったことが見えるようになることです。人間とは桁違いのスピードで膨大なデータの中にある関係性や規則性を見つけ出し、これまで人間が気付くことのできなかった特徴やパターンを教えてくれます。ガリレオ・ガリレイが当時の最先端技術である望遠鏡で木星の衛星や土星の輪を発見し、近代天文学の基礎を築いたように、人工知能の技術によってこれまで見えなかったものを見えるようになり、人間の知性の進化を促してくれるでしょう。それは、医療診断や産業データの分析、各種学問分野などに活かされています。
「知的介助」とは、人間がいちいち難しい機械の操作方法を覚えなくても、普段使っている日常の言葉で話しかけるだけで操作できたり、人間の曖昧さや過ちを見抜いて正しい操作を助けてくれたりと、機械が人間に寄り添うことで、その操作を助けてくれます。例えば、音声認識ができる家電製品、日常使う言葉での対話に応えて情報を検索したり機器を操作したりしてくれる端末などに活かされています。
「人工知能が仕事を奪う」という不安を持つ人もいますがが、それは人工知能だけのことではなく、道具の発展はこれまでも人間の仕事を奪ってきたのです。しかし、そのたびに人間は新たな役割を生みだし、社会を発展させ自らの進化を促してきたのです。人工知能の技術もまた、そんな道具を手にした人間の進化の過程として捉えてみてはどうでしょう。
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