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F-コマース最新事例:LA発のデニムブランド、セブンフォーオールマンカインドがカッコいいフェイスブックショップをローンチ

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最新のF-コマースの事例を紹介したい。日本にもファンが多い、セブンの愛称で親しまれているLAのデニムブランド、セブンフォーオールマンカインドがフェイスブックショップをローンチした。しかも、同時に2店舗も。デザインがカッコいいのはもちろん、インターフェースも非常に使いやすくて、フェイスブックショップのお手本のような完成度だ。

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【1】 セブンフォーオールマンカインドのフェイスブックショップ

セブンフォーオールマンカインドのフェイスブックショップには、ファンページから簡単にアクセスできる。URLは以下の通りだ。

※ 7 For All Mankindのフェイスブックショップ ⇒ http://www.facebook.com/7ForAllMankind

ファンページが表示されたら、左メニューの「Shop Now!」ボタンをクリックしてほしい。セブンフォーオールマンカインドのフェイスブックショップのトップページが表示される。あとは、正面の写真下にある「SHOP WMENS」か「SHOP MENS」のどちらかを選択して、商品カタログページに進んでほしい。

セブンフォーオールマンカインドのフェイスブックショップの特長は、商品カタログページ以降の全てのページをフラッシュで開発している点だろう。ここまでフラッシュで作り込んでいるフェイスブックショップはちょっと珍しい。メリットは、インターフェースがイーコマースサイトとほとんど同じテイストになっていること。イーコマースサイトでの買い物が慣れているユーザであれば、ほとんど抵抗なく利用できるはずだ。

このフラッシュ化のメリットは、細かい操作性にも反映されており、デニムの仕様を説明するテキストがスライドボタンを動かして読んだり、買い物カゴ以外にウイッシュリストまで用意されているのには驚いた。

一方、デメリットと言えば、iOSデバイス(iPhone、iPad)での利用ができないことである。特に、個人的にウェブへのアクセスをiPadで行う私にとって、このオールフラッシュ化は正直言ってちょっと厳しい。

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【2】 セブンフォーオールマンカインドのニュースフィードショップ

もう一つは、「For All FanKind」という名前が付けられている、ニュースフィードに開設されたショップだ。ここでは、ニュースフィードショップと呼ぶことにする。このニュースフィードショップは、セブンフォーオールマンカインドのイーコマースサイトにリンクされ、イーコマースサイト上で買い物をすることができるようになっている。

セブンフォーオールマンカインドのニュースフィードショップへのアクセス方法も、「Shop Now!」同様、ファンページから簡単にアクセスできる。ファンページが表示されたら、左メニューの「For All FanKind」ボタンをクリックするだけだ。

「greetings」の下にある「aviator」からイーコマースサイトにアクセスすることができる。「MEN」⇒「Denim」の順番で「Men's Fit Guide」というコンテンツに辿り着くことができ、そこに商品ビデオが用意されている。デニムを履いた雰囲気が伝わる内容になっていて、非常に面白い使い方だ。

※ 7 For All Mankindのイーコマースサイト ⇒ http://www.7forallmankind.com/

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また、ニュースフィードに用意されている「Shop Our Aviator Collection」というビデオが非常に良く出来ている。インタラクティブな操作により実際に商品も購入できるようになっている。

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【3】 今回のまとめ

セブンフォーオールマンカインドのアプローチは、イーコマースサイトを運営する事業者にとってかなり参考になるはずだ。なぜなら、ソーシャルコマース及びF-コマースは、イーコマースの代わりになるものではなく、共存してはじめて成功するものだから。イーコマースがなくなって、ソーシャルコマースやF-コマースの時代が来るという意見もあるが、あくまでもメインはイーコマースサイトであるということを忘れてはいけない。

ただ、F-コマースが、ファンとの交流を図りながら商品を販売していくことができる非常に有用なツールであることは間違いない。よって、この有用なツールを利用しない手はないわけで、そういう意味では、セブンフォーオールマンカインドが今回フェイスブック内に二つのショップを開設した方法は、既存のイーコマースサイトとフェィブックショップを共存させながら販売につなげて行くという、非常に優れたマーケティング戦略だと言える。

あとは、ビデオの量をいかに増やして行くかが重要になってくるのではないだろうか。ビデオは、ファンとの良好な関係を維持して行くために絶対的な効果を発揮する。F-コマースが今後も発展して行くためには、ビデオの導入が欠かせない。オンライン小売事業者にとって、F-コマースとソーシャルビデオへの対応は、もはや避けて通ることができない課題になりつつあると言っていいだろう。

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