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48歳になっても、いまだコートいらず

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靖は東京に冬がないといふ、 ほんとの冬がが見たいといふ。だって、東京の冬は寒くないんだもん。毎年のことであるが、12月になってもいまだコートいらずである。毎朝家を出る前に天気予報を確かめるのだが、コートを着ようと思うのは最高気温が4℃になるという予報が出た時である。

そういう意味で、今日はちょっと微妙だった。8チャンネルの天気予報によれば今日の最高気温は5℃。悩むところである。でも結局コートを持たずに家を出た。さすがに12月をコートに袖を通さずに終わるのは生まれて初めてかもしれない。

青森県弘前市出身の48歳のオヤジにとって、東京の冬は寒く感じないのである。特にここ10年くらいで東京の冬は確実に暖かくなったと思う。

電車の中が暑い。東京の電車は走る暖房器具だ。コートなんか着ていたら汗をかいて大変なことになってしまう。コートを着たまま満員電車に乗るのが大嫌いだ。だからといって、電車に乗る時にコートを脱ぐのも面倒くさい。結局コートなんか着ないのが一番である。

男の場合、シャツのボタンを上までちゃんと閉めてネクタイを着用すると、体感温度が間違いなく上がる。夏にネクタイを緩めるだけで涼しさを感じるのと正反対の現象が起こるのである。だからスーツの時はコートがいらない。男は冬になったらスーツを着るべし。東京の冬は冬物のスーツ、マフラーそして手袋があれば十分である。

でも、結局1月か2月になればコートを着る羽目になってしまう。寒いから?いや、世間体。妻と娘が「みんなコートを着ているんだから、あんたも着て」といって責め立てるのである。だから、渋々コートを着ることになる。

冬になってもコートを着ないで得すること。風邪をひかない。最近いつ風邪をひいたか正直思い出せないのである。ひいても一晩寝れば治る。コートいらずは健康に良いのである。

やせ我慢するのと、こだわるのは紙一重だ。

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