オルタナティブ・ブログ > アー・ユー・エクスペリエンスト? >

人生と仕事に必要な様々なことについて考えるブログ

Silverlight 2 とFlash 10について

»

Silverlight 2 とFlash 10がとうとうリリースした。MicrosoftはSilverlight 2の普及にかなり本気らしく、Google Chromeにはすでに対応しており、さらにGoogle Android携帯でのサポートも現在交渉真っ最中らしい。なるほど、たしかに本気度を感じる。

本気なのは大いに結構だ。ただ、「Silverlight 2はFlashにどこまで追い付けるか?」と題されたコラムの冒頭には笑った。「Microsoftによれば、既にコンピュータユーザーの4人に1人はSilverlightを実行するコンピュータを使用している」とあるではないか。

さらに続いて、「Microsoftのコーポレート副社長スコット・ガスリー氏は記者やアナリストとの電話会見で、次のように語っている。希望のレベルまで普及率を引き上げるには数年かかるであろうことは最初から分かっている。だがリリースから1年で4人に1人のユーザーに使ってもらえているのは当社にとっては大成功だ」と。

本当に4人に1人のユーザーが使っているんだったら、たしかにMicrosoftが主張する通り大成功だ。ただ、この話はどこの国の何という州の何という街の話なんだろうか。それを教えてほしい。

というのも、私の会社では7人の人間が働いているが、Silverlightをインストールしている人間は一人もいなかった。また、約30社のお客さまに動画配信ASPサービスをご利用いただいているが、Silverlightに対応したいというニーズをこれまでのところは聞いたことがない。身近では、50人に1人もいないのである。

私の周辺では、今のところSilverlightが話題に上がることはほとんどない。だから、コーポレート副社長スコット・ガスリーという人の、「4人に1人はSilverlight」という話がすぐには信じられないのである。それとも、米国は本当にSilverlightがそこまで普及しているのだろうか。確かめてみたくなり、ニューヨークに住んでいる知り合いに聞いてみた。答えは、Silverlightがそこまで普及しているような感じはしないということだった。

Silverlightを否定する気はまったくない。ビムーブはお客様のニーズに応えることを第一に考えているので、お客様から「Silverlightを使ってみたい」という声がかかれば、当然対応を検討することになる。それに、Silverlight 2はちょっと調査してみる必要があると個人的には感じている。ただ、弊社のサービスとして実用化するまではまだ少し時間がかかりそうだ。

今後も頻繁にSilverlight 2 とFlash 10の比較についてはいたるところで論じられると思う。その時、「4人に1人はSilverlightを使っています」的な発言は、しない方がMicrosoftにとっても良いように思うのだけど、どうなんだろう。

ただ、もし本当に4人に1人がSilverlightを使っている地域があるのだったら、仕事の関係上知りたい。理由は、どうしてSilverlightを使っているのか、その理由を聞いてみたいわけです。

Comment(4)