携帯SNSがこぞって目指すキャリアの公式コンテンツ化
「mu-moフレンズ」という、エイベックス・マーケティングが運営するソーシャルネットワーキング・サービス(SNS)があります。このmu-moフレンズは、もともとはエイベックスが運営する音楽配信サービス「mu-mo」にちなんで、2006年10月にPC向けのSNSとしてリリースしたサービスです。
このmu-moフレンズが他の音楽系SNSとちょっと違うのは、今年に入ってから急速に携帯電話対応を進めて行ったことです。しかも、キャリアの公式コンテンツを目指すという明確な戦略を打ち出しているのが特徴的です。
2007年4月16日にNTTドコモの公式コンテンツに登録されたのを皮切りに、7月26日にはKDDI、そして8月15日にはソフトバンクモバイルと、たった5ヶ月の間に携帯電話キャリア3社すべての公式サイトに登録されたことになります。
実は他の大手SNSサイトを中心に、mu-moフレンズのようにキャリアの公式コンテンツ化を目指す動きが目立っています。今回ソフトバンクモバイルは、「mu-moフレンズ以外にも「MySpaceモバイル」「mixi モバイル」「GREE」をそれぞれ公式コンテンツとして登録しています。
こうした大手SNSサイトの動きを見ていると、結局携帯SNSの場合は、キャリアの公式コンテンツに登録することが手っ取り早く収益を確保するための近道だということのようです。
ただちょっと気になるのは、いずれも大手のSNSサイトばかりで面白味に欠けるということです。これでは、新しい発見も驚きもありません。もっと個性的なSNSサイトも選んで欲しかったというのが本音です。
たとえば、まだ携帯対応されていませんが、「かわるナビ」というダイエットSNSサイトがあります。もし携帯対応されたら、真っ先に公式コンテンツに登録して欲しいと思っているSNSサイトの一つです。大手SNSサイトにはない面白さが特長で、特に女性にお薦めしたいサイトです。
今回の公式コンテンツ化の動きは、モバゲータウンの一人勝ちを食い止めたいという大手SNSサイトの思惑があるのでしょうが、実際どれくらいユーザーを集めることができるのか、今からちょっと楽しみです。