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刺激的だった年長者との触れ合い

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47歳という年齢のせいなのか、それとも選んだ仕事のせいなのかはわからないが、ここ数年自分より年長者と話す機会がめっきり減ってしまった。仕事関係でもプライベートでも、人が集まる機会があってのこのこと出かけていくと、出席者の中で自分が一番年上だということが結構多いのである。

たとえば、酒の席でも同じだ。飲み会に誘われて、これもまた何の考えもなしにのこのこと出かけて行くと、まるで計算されていたかのように自分が一番年上なのである。私は、飲み会で一番年上になるのはあまり好きじゃない。奢らなくてはならないような空気を、ビンビン感じてしまうからである。

ところが、ここ一ヶ月くらい、年長者と話すという機会を頻繁に経験することができた。年齢で言うと、私よりも軽く10歳以上は上の、ビジネスの現役からリタイアした人たちばかりである。ほとんどは自分からその機会を求めたものなので、当然と言ってしまえばそれまでなのだが、とにかく久し振りに年長者に自分の考えを聞いてもらい、そして意見をもらうことができたわけだ。

では、久し振りに年長者と話す機会を持つことができて結果はどうだったのか。結論から言うと、想像していた以上に有意義で、ためになった。これはお世辞抜きでの本音である。

何がそんなに有意義だったのかと言うと、今までの経験に裏付けされたせいなのか、発言の一つひとつに説得力があるということだ。何となく、こちらのすべてが見透かされているような気がしてならなかった。

それと、鋭い洞察力を持っていることにも感心させられた。たとえば、インターネットについても、ブログやSNSを経験したことがなくても、本質をちゃんと理解しているのである。鍛えられた彼らの洞察力は少しも錆びついていない。上手い表現のしかたが見つからないが、簡単に言ってしまうと、物事の本質を見抜く力があるように感じた。

残念なのは、彼らの知識やノウハウといったものを、次の世代に継承するためのしくみが存在しないということである。ブログやミクシィにその役割を期待するのは無理だ。もっと他のしくみが必要な気がする。

自分よりも若い世代と触れ合うことで刺激を受けるという話は良く聞くが、刺激を受けるという点では年長者も同じだ。

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