親の知らぬ間に少しずつ親離れしていく子供
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連休明けの初日というのは、どうも調子が出ない。休み期間中も家で仕事をしていたのだから、仕事が嫌なわけではないのだと思う。とにかく、会社に来るとなんか体が重く感じるのだ。それにしても、この4連休は久し振りにのんびり過ごすことができた。それというのも、いつもは我が家の中心にいる小学3年生の子供が、妻の実家に3日も外泊して不在だったからだ。
妻の実家は、自宅から歩いて15分くらいのところにあるため、今までも、1泊だけ外泊するというのは何回か経験したことがあった。ところが、3泊連続となるとさすがに始めての経験である。こっちは、どうせ2日目あたりで帰ってくるに違いないと高をくくっていたのだが、これがとんでもない話だった。親の不安など何処吹く風で、結局妻の実家に3泊し、4日目にやっと帰って来るという有様だったのだ。
子供が3日間も家にいないというのは、我が家にとって初めてのことである。妻と私の方が、この予定外の事態にちょっと戸惑ってしまった。というのも、ここ数年間、二人だけで過ごすことになれていなかったせいだ。
それでも、せっかくなので普段子供が一緒だと行けないようなところに足を運んだりして、それなりに夫婦二人だけの時間を楽しむことができたわけだが、妻も私も口には出さないものの、いつもは当たり前のようにいる子供がいないことが、寂しくてしかたがなかったのである。そして、それを口にすることが二人とも怖かったのだ。
親が気がつかない間に、子供はどんどん勝手に親離れしているという現実を思い知らされた連休だった。妻が昨日の夜にもらした一言。「子供が結婚して出て行った時の、いい予行練習になったね」なるほど、そう考えればいいのか。
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