インターネットに無駄な時間を奪われることの弊害
自戒の意味も込めて、休日くらいは無駄にインターネットにアクセスするのをやめようと思っている。もちろん、パソコンの電源を入れなくてもすむのであれば、それに越したことはない。しかし、仕事に関する大事なメールのチェックや、終わらせておかなければならない会議資料の作成などがあって、パソコンの電源をオフのままにしておくことは現実問題無理である。
その代わりというわけでもないのだけれど、パソコンの電源をオフのままにしておくことが無理なのであれば、せめて、目的もなく無駄にインターネットにアクセスするのだけはやめようと思っている。
というのも、最近、自分が目的もなく無駄にインターネットにアクセスしている時間が意外に多いということに気がついたからだ。私の場合、自社でサイトを運営しているため、毎日サービスにログインするのは日課のようなものである。
仕事の内容は、サイト内の状況やユーザーの反応など、管理業務がほとんど。そして、この仕事は結構時間が取られる上に神経を使う。チェックしなければならない項目がたくさんあるからだ。そこで時々休憩を取るわけだが、その休憩の合間を盗んでは、目的もなくネットサーフィンをしている自分がいることにふと気がついた。
自分で言うのも何だが、結局パソコンに向かっていれば仕事をしているというのが、大きな間違いだといういい見本である。そんな事情もあって、せめて休日くらいは、仕事が終わったらさっさとパソコンの電源を切ってリアルな世界に戻ろうと思っている。
ブロードバンドの普及は、低料金でいつでもインターネットにつながっていられるという、夢のような世界をネット・ユーザーにもたらしてくれたわけだが、その一方で、インターネットに多くの時間を奪われてしまうという弊害をもたらしたことも事実である。
私自身に関して言えば、家族と会話をしたり、本を読んだり、音楽を聴いたりする貴重な時間が、昔に比べて確実に少なくなったような気がする。まあ、自業自得なことは十分わかっているが。そして、その費やした時間に見合うだけの成果があったかどうかというと、確かに疑問だ。
そして、この状況はWeb 2.0が登場しても変わっていない。ブロガーという新種のネット・ユーザーが現れて、これからのインターネットはユーザー参加型の時代であると叫んでみても、相変わらず本当に必要な情報は見つからない。SNSについても然りである。
ということで、タダだからといって、インターネットに無駄な時間を奪われることだけはそろそろ終わりにしたいと思っている今日この頃である。