目黒川の桜はいまが見どころ
いま働いているオフィスは、目黒区の青葉台というところにある。渋谷から247を上がって、大橋の交差点を左折した山手通り沿いだ。この目黒区の青葉台周辺には、有名な名物が二つある。一つは、アーティストや芸能人が多いこと。名前は出せないが、通りを歩いていたり、近くのコンビニで買い物をしていると普通にアーティストや芸能人に遭遇する。
そしてもう一つは、何と言っても目黒川の桜だ。目黒川沿いのかなり長い距離に渡って桜が立ち並んでいて、本当に見事だ。ここ最近は、昼はもちろん、夜でもお花見が目的の人でにぎわっている。ところどころで宴会をしているグループも見かけるが、上野公園のような騒々しさはない。ゆっくりとお花見を楽しみたいという人にはお薦めである。
今日はあいにくの雨で、桜が散ってしまわないか少し心配ではあるが、この週末が今年一番の見どころであることは間違いない。これといって予定の入っていない人は、是非目黒川周辺に足を運んでみてはどうだろうか。
それにしても、どうして日本人は、桜に対しての思い入れが他の花よりも強いのだろう。宴会を抜きに考えてみても、日本人の桜に対する思い入れは、ちょっと尋常ではない。
私は、桜の咲く時期が一番大きく影響しているではないかと思っている。日本の場合、桜が咲く3月から4月というのは、学校では入学式や卒業式があったり、会社でも異動・転勤や新入社員が入社してきたりと、1年で一番変化の多い時期である。そして、変化は人を新鮮な気持ちにさせてくれる。
こうした、何かと変化が多く新鮮な気持ちになれる時期に、はかなさを漂わせる薄ピンク色の桜の花が、日本人の感情にマッチするのではないだろうか。桜は、日本人の琴線に触れる花なのに違いない。
中目黒周辺は、美味しい食べ物や飲み屋がたくさんあるので、お花見の帰りにぷらっと立ち寄ってみてはいかがだろうか。目黒川の桜はいまが見どころだ。