SNSにおけるポータルページの重要性
最近いろんなSNSに登録してみて気がついたことがある。それは、ポータルページのあるSNSが増えているということ。今までは、ミクシィといいマイスペースといい、ポータルページのないSNSが当たり前だった。ユーザー登録がサービスを利用する上で必須になっているため、簡単なログイン画面だけを用意しておくだけで十分だったわけだ。
ところが最近のSNS、特にある専門分野を扱う専門型SNSの場合は、ポータルページを用意してあることが珍しくない。内容はどんなものかといえば、ログインやユーザー登録の機能以外に、そのSNSの目的、使い方、目玉となるコンテンツなどの紹介が多いようだ。
結局のところ、ポータルページは訪問してくれたユーザーにユーザー登録してもらうことや、ユーザーに新着・更新情報を伝えるという役割を担っていると考えることができる。自分のマイページにログインする前に、最低限知っておいてほしい情報だけを全ユーザーに通知するのが目的だ。
ミクシィやマイスペースのような、誰でも使い方を知っているような知名度の高いSNSの場合は、余計なポータルページなど経由することなく、ダイレクトに自分のマイページにログインできればそれでいいのだろうが、それ以外の知名度の低い専門型SNSは、どんなことが出来るSNSなのか、まず目的と使い方を知ってもらうことが先決だ。そういう意味では、これからサービスを開始するSNSにとって、ポータルページの役割はますます重要になってくる。
SNSといっても、結局のところはウェブサイトの一種と考えるべきだ。魅力的なコンテンツやデザインが、SNSのポータルページにも必要になってくる。社内で使うイントラ型SNSはともかく、広告収入を収益の柱に考えているコンシューマー向けSNSの場合、ポータルページを避けて通ることはできない。
それに最近のSNSは、どのベンダーのフレームワークを使っても、マイページのインターフェースがあまり変わり映えしない。ポータルページくらい工夫があってもよさそうなもの。ウェブサイトとして見ても魅力的なSNS。そんなSNSがそろそろ出てきてもいんじゃないだろうか。