レーナード・スキナードのボックス仕様紙ジャケCD発売
サザン・ロック(オヤジロック・ファンには懐かしい響き)の雄、レーナード・スキナードのMCA時代の名作8タイトルの紙ジャケCDがついに発売(3月28日発売予定)される。しかも、紙ジャケに化粧ボックスがプラスされた豪華仕様。これを買わずに他に何を買えというのか。。。
実は、最近この紙ジャケ+ボックスCD仕様がちょっとした業界のブームになりつつある。レーナード・スキナードの他にも、最近発売が予定されているロッド・スチュワート、オールマン・ブラザース・バンドなどの紙ジャケCDもボックス仕様だ。ちょっと前まで、このボックス仕様の紙ジャケCDはディスク・ユニオンの専売特許だったわけだが、このまま一般化されていくのだろうか。
話をレーナード・スキナードに戻す。僕がレーナード・スキナードを聴くようになったきっかけは、アル・クーパーが彼らのプロデュースを担当していたからに他ならない。当時中学生だった僕は、アル・クーパーが大好きで、それこそアル・クーパーが関わっていたレコードを片っ端から買い集めていた。
だから、レーナード・スキナードの名前も、アル・クーパーがプロデュースを担当しているという情報を「ニュー・ミュージック・マガジン」で読んで覚えていたので、当然チェック済みだった。ファースト・アルバム『レーナード・スキナード』は、発売される日の学校帰りに、弘前の「タカムラ」というレコード屋に走って買いに行った記憶がある。
そして、一曲目に針を落とした瞬間から、まさしくサザン・ロックと呼ぶにふさわしい彼らのサウンドに圧倒された。それまでの繊細なアレンジやサウンドを予想していたアル・クーパーのファンは、さすがに驚いたに違いない。
僕は、ある程度レーナード・スキナードのサウンドを予想していた。なぜなら、この頃アル・クーパーは、アトランタの「スタジオ・ワン」でアトランタ・リズム・セクションと名盤『赤心の歌(Naked Songs)』をレコーディングしている。どう考えてみても、彼が南部の音楽に興味を持っていることは明らかだった。
それに、新しく設立したレーベルの名前が「サウンズ・オブ・サウス」ときている。これでサザン・ロックに関係のない音楽をやったら、それこそどうかしているというものだ。
レナード・スキナードの名を一躍有名にしたのは、1974年に発売されたセカンド・アルバム『セカンド・ヘルピング(Second Helping)』だ。全米8位を記録した、彼ら最大のヒット曲”スウィート・ホーム・アラバマ”が収録されている名盤で、アルバム自体も最高位12位を記録している。
この後レナード・スキナードは、1977年10月20日の飛行機事故によってメンバー6名を失ってしまい、徐々に音楽シーンから姿を消していくことになる。
”スウィート・ホーム・アラバマ”はもちろん名曲だけど、僕は”フリー・バード”をお薦めする。iTunes Storeでも購入できるので是非この機会にどうぞ。