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ブログとSNSの2007年を占う

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年の始めにその筋の専門家と思われる人間が、自分の得意とする専門分野について大胆な予測を展開する。新年に良く見られる慣わしだ。個人的にはあんまり好きじゃないし、私自身は専門家でもなんでもないのだが、慣わしに従ってユーザーの立場からブログとSNSの2007年を占ってみることにする。

2007年、ブログとSNSの境界線はますますなくなってくる。本当はもうとっくになくなりつつあるのだけど、2007年はこの傾向がよりいっそう鮮明になる。ブログは読者登録機能やお気に入り機能を実装することでコミュニティ化しているし、SNSも標準でブログ機能を実装するなどしてブログ化している。どちらか一方が取り込む・取り込まれるではなく、Web 2.0を代表するサービスとしてブログとSNSは確実に融合される。

このオルタナティブ・ブログには実装されてないが、最近のブログサービスのコミュニティ機能には目を見張るばかりだ。簡単に自分の読者を組織化することができる。一方、ミクシィしか使ったことがないSNSユーザーにはピントこないかもしれないが、日記の部分がブログになっているSNSも最近は良く見かける。ブログの記事をSNS内部にクローズしておくことも、逆に全てのインターネットユーザーにオープンにすることも可能だ。

ブログはSNS化し、SNSはブログ化する。これが2006年から引き継がれている全体の流れ。どちらか一方が消滅してしまうなんていうことはありえない。

ブログとSNS、個別にはどう変化していくのだろう。ユーザー数だけで見れば、ブログのユーザー数がいま以上飛躍的に伸びることはない。私の周りには、ブログをやめてしまったブロガーが少なくない。誰でもブロガーになれるという手軽さがある反面、やめてしまうのも簡単だ。いずれにしても、理由はどうであれいままでのように右肩上がりでブログのユーザー数が上昇カーブを描くとは考えにくい。

一方、SNSのユーザー数は2007年も伸び続ける。SNSが本当にブレイクするのはこれからだ。ミクシィやマイ・スペースのような、友達を見つけたり知り合いとの連絡網に使うことしかできない平面的なSNSに代わり、もっとコンテンツを主体とした特徴のあるSNSがユーザーの支持を集めるだろう。2007年はSNSにとって飛躍の年になるはずだ。

ユーザー数の伸びという点では対照的なブログとSNSだが、両方のサービスにはもう一つの共通点がある。それは、どちらも一人のユーザーが複数のサービスを利用する傾向が高くなるということ。複数のブログに記事を書くブロガーや、複数のSNSに登録するユーザーが増えてくるはずだ。

自分自身も確かにそうだが、周囲を見回してみても複数のサービスを利用しているユーザーが意外なことに多い。ブログもSNSも、目的や用途によって使い分けることが2007年は一般的になるのかもしれない。

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