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メディアの変遷 <① Web 1.0的なマスメディア>

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久しぶりの雨模様。一日中あいにくの天気のようです。今日は、10時から夜の8時までの間にお客様とのアポが4件。どれも重要な打ち合わせばかりです。一週間を締めくくるには、最高の一日になりそうな予感(願望もこめて)。ところで、今日はうちの奥さんと娘が義母と一緒に旅行に出かけているため、久しぶりに一人です。だからどうしたっていう話でもないんですが、正直ここだけの話、ちょっと嬉しかったりするわけです(内密に)。

昨日あるお客様から、すべての情報をブログから入手しているという話を聞いて、なるほどなと思いました。ニュースサイトも一切利用することなく、その分野ごとに信頼しているブロガーの記事だけをニュースソースにしているんだそうです。速いうえに、信頼性も高いと言います。

実は、同じような話を別の知人からも聞いたことがありました。インターネットで利用するのは、ブログだけだというのです。そんなこともあって、パーソナルメディアとしてのブログの力を再認識している今日この頃です。

私もその一人なんですが、ブログが登場したことによって、その他大勢の誰もが自分の意見を言えるようになりました。そして中には、発言が世論にも影響を与えるようなブログまで登場しているほどです。これは、メディアの歴史を振り返る上でも、とても画期的なことです。

現在、メディアの流れは「マス」から「パーソナル」、そして「ソーシャル」へと大きく変わりつつあります。でも、この現象が起きたのはつい最近のことです。ブログが登場するまでは、マスメディアが長年に渡って世論を支配していました。

新聞社、テレビ局、ラジオ局、出版社などが世論を支配し、ごく一部の権威ある専門家の意見だけによって物事が決まっていくのがマスメディアの世界です。マスメディアの世界では、ごく一部の権威ある専門家だけが意見を発信し、その他大勢の人間はその専門家の意見を黙って聞いているしかありません。お互いが意見を言い合ったり、議論をしたりする場がない、一方通行なコミュニケーションの世界があるだけ。

その他大勢の意見を吸い上げて、それを専門家の意見に上手く反映させる。そうすることで、専門家の意見をもっと良いものにするというWeb 2.0的な考え方は、マスメディアの世界にはありません。マスメディアの世界は、20%の専門家と80%のその他大勢の視聴者からできていると考えることができます。そして、その20%にあたる専門家の意見のみを信用しているわけですから、ロングテールを実践するという、Web2.0的な発想もまったくないわけです。

つまりマスメディアの世界は、完全にWeb1.0的メディアだということです。じゃあ、インターネットはどうだったのかというと、インターネットが登場しても、マスメディアが支配する世界が変わることはなかったと考えるべきです。なぜなら、ブログが登場するまでのインターネットは、単にマスメディアが伝える情報を伝播する機能しか持ち合わせていなかったからです。

ブログの登場は、メディアの歴史を考える上でとても重要です。SNSと並ぶエポックメイキングな出来事だと私は考えています。

<続きます>

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