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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

● 熱いものがしみる症状を、咬み合わせの調整で治しました。

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「熱いものがキーンとしみる」

これは歯医者がドキッとする代表的な症状です。
 
一般的に考えられる原因はふたつ。
神経か歯根膜か。

多いのは神経が感じている熱さです。
虫歯が進行して歯の中の神経が回復不能なほど傷んでいることが多く、こうなると治療方法はほぼ決まってしまいます。
歯を大きく掘り進めて神経を取り除く治療が必要となり、通う回数も多くなります。

しかも神経を取り除かれた歯は折れやすくなったりして寿命が短くなるので、可能な限りそのような治療は最低限度にしたいと思っています。

来院されたTさん(40代女性)も「熱いものがキーンとしみる」と訴えていました。
歯を大きく削るつもりで口を開けてもらったのですが、虫歯が見当たりません。

となると、もうひとつの原因、歯根膜への刺激によるものかもしれません。
よかった。
咬み合わせの調整で治せるかもしれません。

強く噛みすぎていると、歯とアゴの骨をつなぐ歯根膜という部分がダメージを受けます。
これも虫歯と同じような症状を起こすことがあります。

強く当たっている咬み合わせの部分を探しだし、その部分だけを削って上下の歯が強くぶつからないようにする治療を行いました。

次の日に経過を聞くと
「すっかり良くなりました!」と笑顔で答えてくださいました。
大きな穴を開けずにすんでよかったですね。

西荻窪 いとう歯科医院 ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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