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総入れ歯が割れたのを、補強の金属線を入れて修理しました

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「入れ歯が壊れてしまって」
付き添いの方と来院された90代女性のKさんは杖があれば自分で歩いて当院へ来られる元気な方です。
実に3年ぶりにお会いしました。変わらない様子を拝見すると私も元気が出ます。

壊れたのは総入れ歯の奥歯の部分でこのままでは使えません。
割れてしまった部分の修理には、これまでは熱したワックスを流して仮止めをしていました。
しかし接着力が弱くて外れたりズレたりしてイライラすることも多く、接合部分にも多少の誤差が生じるため完璧とは言いにくいものでした。

そこで最近は歯科技工専門の瞬間接着剤を利用するようになりました。
いわゆるアロンアルファみたいなものですが、もっとフローが良くて(サラサラしていて)入れ歯の破折線に沿ってきれいに流れてくれます。
接着力もケタ違いに強力です。強力すぎて油断すると私の指がくっついてしまいます。
 
そんな新兵器のおかげで難なく仮止めを済ませ、補強の金属線を埋めこんで修理完了。
入れ歯を口に入れたKさんは
「あっ、これでまた使えますね」と今回も笑顔で元気に帰られました。

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