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インプラントが抜けた部分を入れ歯修理で治した症例

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「インプラントが抜けました」

50代女性のNさんから手渡されたネジのような物体。

数年前に初めて来院された時はそのインプラントは全く揺れていませんでした。

しかし患者さんの話によるとある日突然揺れが大きくなって、アッと思ったら抜けていたそうです。

支える骨が溶けるインプラント周囲炎は施術した患者の4割近くに起こるとのデータもあります。

一度骨が溶けると治療する方法はありません。

本来は施術した先生が一生その患者さんに取り組むべきです。

高額な自費治療にはそれだけの重い責任があります。

当院ではインプラントは施術しませんし処置ができないこともあります。

症例にもよりますが今回の脱離は想定の範囲内でした。数年前から入れ歯を作っておいて様子を見ていたのです。 

インプラントの不安定さと入れ歯による対処法はあらかじめ説明していてNさんもよく理解されていました。

抜けてスキマになった部分は、プラスチックの人工歯を入れ歯に継ぎ足す増歯修理を行なって歯並びを回復させます。

30分ほどで修理できました。

セラミックブリッジやインプラントまた歯そのものの不具合も入れ歯さえあれば増歯修理で解決できます。

「入れ歯を使っていて本当に良かったです」Nさんはホッとした表情でおっしゃってくださいました。

いとう歯科医院ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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