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今までの入れ歯よりもふた周り以上も小さい入れ歯を作ったら、話が出来るようになった症例

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「上の入れ歯が大きすぎる、まともにしゃべれない」とおっしゃるDさんは60代女性の方です。見ると歯科技工所で作製された入れ歯は一般的で常識的な物でした。
 当院でも技工所に外注すれば同じような物ができます。上の入れ歯の違和感は、よくある症状です。多くの場合は入れ歯の外周を削って一回り小さくすれば解決します。しかしDさんの希望は新しく作りたいとのことでした。そこで今回は型を採って私が入れ歯を作製しました。技工所に任せるよりも小さく薄く作ることができます。

 1週間後に私が作った入れ歯と現在の入れ歯を比べると、ふた周り以上も小さくできていました。それでも大きく厚い部分をさらに削って合わせました。現在の入れ歯を少し削ったくらいではできない形になりました。

「これなら話ができます」Dさんは笑顔で帰られました。入れ歯を削るのと新しく作るのと、どちらがいいのか。この判断基準に科学的根拠はありません。患者さんの主観が大事です。
 
 この入れ歯はひとまわり削るくらいでは解決しそうもないと思えたら遠慮なく言ってください。当医院では患者さんの主観を尊重して治療方針を決めていきます。それが患者さんにとって最適な治療への近道です。

いとう歯科医院ホームページhttp://www.ireba-ito.com

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