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入れ歯の鋳造バーをプレートに変えて、痛みを取り除きました

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「入れ歯が痛い」そうおっしゃるのは60代女性のNさんです。3本分抜けている左側の奥歯に部分入れ歯を装着していました。

 歯がない左だけでなく右側にもバネを設定して左右2つのバネで入れ歯を維持しています。オーソドックスな設計で口の中にもよく合っていそうに見えます。

 設計そのものは上手なのですが左右のバネを金属の棒(鋳造バー)でつなぐと、痛みの原因になることがあります。金属の棒は見た目は細くてスマートですが今回のように歯グキに食い込んで痛くなったときに削って治すことができません。細いバーを削ったら折れてしまいます。

 そこで1時間ほど入れ歯を預かって修理することにしました。細いバーの周りにプラスチックを貼りつけて薄いプレートの形にします。歯と歯グキをカバーするように全体を覆うので形は大きく見えますが、プレートに変更しても問題なく使えます。

 プレートで入れ歯を安定させて、歯グキに食い込んでいる金属を大胆に削りました。修理した入れ歯を装着してもらうと指でOKマークを出され「痛みがなくなりました」痛みで辛そうな表情を浮かべていたNさんに笑顔が戻りました。

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