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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

歯がズキンズキン痛いのを、歯の根の治療で止めた症例

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「他の歯医者のホームページとか見たんですけど、大変なことになりそうなので...」

 痛みに顔をしかめながら入ってきたUさん(40代女性)は10年ほど前に治療を受けて金属の被せものをして調子良く使っていました。
 ところが1か月ほど前から違和感を感じはじめ昨夜は軽く噛んだだけで急に激しい痛みが出るようになっていました。
 
 これは典型的な歯の中の炎症です。金属の被せものをしても歯の中の細菌をゼロにするのは不可能で、年月が経って今回のようになるケースはあり得ます。

 歯の中の治療方法は、いじりすぎないことが重要です。眼で見えない歯の根を細いドリルで掘って薬を効かせたりしますが、やりすぎて悪影響を及ぼすこともあります。

 治療方針としては被せものを外して噛み合わせの刺激をなくす。歯の中の細菌や細菌を含んだ膿が外に出るようにする。抗生物質を3日間服用して体の中から細菌をやっつける。
 
 刺激しないように慎重に治療を進めた結果、3日で痛みは引きました。
「大変なことにならなくて良かったです」と笑顔のUさん。数回、歯の中を消毒して元のように被せものを作って治療終了になりました。

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