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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

大小 2つの入れ歯を作って食事ができるようになりました。

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「今日はリハビリがてら、自宅から歩いて来ました」

奥さまに付き添われていらした80代男性のKさんを見て驚きました。回復が早い。

心筋梗塞で1か月入院している間に、使っていた入れ歯が合わなくなったと車椅子で来院されたのが最初です。本当は左右に渡る大きな入れ歯で咬み合わせを改善したかったのですが、大きな入れ歯を使うのも体力が必要です。入院中からお粥しか食べてなく体力が低下していました。

そこでまず、歯が抜けている右側2本分だけの体への負担も少ない、小さな入れ歯を作りました。車椅子での通院は大変なので、次の回までに入れ歯を作製して装着しました。

入れ歯はよく合って煮物や納豆など柔らかい物が食べられるようになりました。するとより色々な物を食べたいとのことで大きな入れ歯を希望されました。

大きな入れ歯は咬み合わせもしっかりして、2回の調整で痛みもなくメン類や天ぷらも不自由なく食べられるようになりました。そして今回の調整時には、杖があれば当院まで10分の道を歩けるようになっていたのです。奇跡のような回復の早さに内科の医師も驚いたそう。

保険治療ならこのような患者さんの状況に合わせた、きめ細かい入れ歯の作製や調整が可能です。
 
ご本人と奥さまの努力が一番と思います。でも「入れ歯のおかげでここまで回復できたのよ」と奥さまが言ってくださった時は、不覚にも涙が出そうになってしまいました。

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