冷却ファンに植毛するのがブームになるか?常識を覆す革新を目指す
お客「うちのパソコン騒音が酷くてさ。簡単にできる騒音対策ってないかな?」
店員「それなら、この毛がフサフサしたヤツを使うといいですよ。」
まったく意味不明に思える店員の返答も、来年の末頃には当たり前の会話になっているかもしれない、というソリューションを紹介します。
昨日から、東京国際フォーラムで「イノベーション・ジャパン2007」が開催されています。この集まりは、 大学発のイノベーションを発掘することを目的とした、科学技術振興機構が主催する見本市です。
少し前のニュース、「伊野辺家の一日」というビジョンを発表したイノベーション25戦略会議とつながっている企画です。
伊野辺家については、シロクマ日報さんのエントリーが詳しいので、そちらをご覧下さい。
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2007/02/post_d66a.html
さて、本題ですが、このイノベーション・ジャパン2007の中で、 「常識を覆す革新的低騒音化技術」として紹介されているのが、冒頭に出てくる” 毛の生えた空冷ファン”です。
技術の概要は、出展者によると、次のように紹介されています。
本技術は,これまでの常識を覆す新たな低騒音化技術である.(1) 「形状」→「性状」:風切り音を低減する手段として,植毛などによる表面性状最適化を行う.(2)「囲う」→「逃がす」: 騒音低減のために囲うのではなく,音を逃がしてこもりをなくす音響透過壁 を用いる.(3)「低周波」→「高周波」:ANC (ActiveNoise Control)は低周波の消音に有利とされていたが,シンプル化で高い周波数までの消音にチャレンジ。
本技術は,「低騒音」という切り口で既存の製品の付加価値を高め, 製品競争力を強めることを可能とする.また一方,「低騒音を実現する新製品」の開発糸口を提供するものである。
分かりやすく言うと、空冷ファンの羽に微細な毛を生やし、風を切る音を抑える技術です。
アットマークITの記事で詳しく紹介されているので、そちらをご覧になるとよく分かると思います。
http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/12/jst.html
他にも、IT業界の人間にとって気になるこんなイノベーションが提案されていましたので、ご紹介しておきます。
研究: 2007年問題を解消!ノウハウ継承・人材教育を支援する技術
https://exponet.nikkeibp.co.jp/innov2007/matching/appoint/search.cgi?class=Appoint::Msg::Master&mode=add&c_id=301&action=new
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