パソコンとそれ以前のコンピュータとの違いは、ファミコンとそれ以前のゲーム機の構図と同じ
「パソコンとそれ以前のコンピューターとの決定的違い」 という記事がITpro(日経BP)で公開されています。
要点を掻い摘んで述べると、「パソコンはソフトを売るためにハードが存在するという考え方だが、それ以前のコンピュータ(オフコン) はハードありきだった」ということです。
これを読んでふと頭に浮かんだのがファミコンでした。前述の言葉に当てはめれば、 「ファミコンはソフトを売るためにハードが存在するという考え方だが、それ以前のゲーム機はハードありきだった」ということになるのかな、 と。
もちろんファミコンよりも前にアタリやカセットビジョンという名機がありましたが、これらはファミコンと比較すると、 やはりハードに対する比重が大きかったように思えます。言い換えると、ハードの売上だけで利益を出そうとしていた、 ということになるでしょうか。
ファミコンの登場以降、ハード単体で儲けを出そうという企業は消えていきましたね。そして今や、売れる度に赤字になるゲーム機 (PS3など)が当たり前の世の中になりました。パソコンも、ハード単体の利益というのは1%を切る世界だと聞いています。小売店にしろ、 10万円のPCを販売したところで、店舗の利益は1000円足らずという状況が当たり前です。
ここからは個人的な想像ですが、自動車業界もそういった流れにシフトして行くことはないのでしょうか。 今は自動車本体に付属する位置づけで組み込みソフトウェアが入っていますが、その内、 自由にソフトを選んで車にインストールする時代がくるのでしょうか。
例えば、自動車のスピードメータ部分が全てディスプレイに置き換わり、ソフトウェアによって表示レイアウトが異なる・・・ なんて遊び心があると面白くありませんか?