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「仮想化」をキーワードに情報インフラの世界を考察します。

ちょっとした違和感、『キャズム』はハイプ曲線の方が似合う

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雑談ネタです。

ITmediaの3分LifeHackingで紹介されていた、「キャズムグラフをExcelで描く」 という記事を読んで思ったことです。

(イノベーター理論におけるキャズムの図)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0706/29/news066.html

キャズムといえば、イノベーター理論の中で、アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間に存在する超え難いミゾを指す言葉です。

普通に表現すれば、上記リンク先の通りなんですけど、仕事柄、ガートナー社が生み出したハイプ曲線の方が扱いなれているので、 どうしてもキャズムを表現するときには、そちらのグラフで描かないとしっくりこなんですよね。

(ハイプ曲線の説明と図)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/0107/30/01073006.html

ハイプ曲線というのは、技術動向のトレンド/成熟度を表現するために用いられるツールです。黎明期、流行期、反動期(幻滅期)、 回復期、安定期に区分して表現します。

これをイノベーター理論と重ね合わせると、

  • イノベーター = 黎明期
  • アーリーアダプター = 流行期
  • キャズム = 反動期(幻滅期)(死の谷)
  • アーリーマジョリティ = 回復期
  • レイトマジョリティ/ラガート = 安定期

という具合に表現できるので、気がつくといつもハイプ曲線で説明してしまう自分がいます。特に、 キャズムはミゾという意味の単語ですから、死の谷の表現を重ねたほうが分かり易いんですよね。

  期待/導入度
      |       .^.
      |      .   .              . . .
      |     .     .          .         .
      |    .       .      .             .(成熟曲線)
      |  .           . .
      |.               . . . . .(衰退曲線)
      +------------------------------------------->成熟度
          (1)   (2)    溝    (3)   (4)   (5)
        
        (1)イノベーター    <黎明期>
        (2)アーリーアダプター <流行期>
         溝         <反動期>
        (3)アーリーマジョリティ<啓蒙期>
        (4)レイトマジョリティ <啓蒙期>
        (5)ラガード      <安定期>

以上、ちょっと気になった話でした。

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