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情報格差などがもたらす情報社会の問題について考える

情報格差とは?

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巷では、3年ぐらい前は、インターネットのせいで情報格差が、最近は、Twitterのせいで、情報格差が生じていると言われている。情報格差について、本格的に話を進展させる前に、そもそも、情報格差って何?というところを確認したい。

情報格差の格差とは、多←→少、高←→低のように、対となる状態が発生する状態のことである。このキーワードでは、その差異(Gap)に注目し、多くの場合、問題提起を行っている文脈で使われることが多い。

情報格差とは、以下が原因で生じると考えている。

  • 組織・人脈のつながりの強弱
  • 地理的な遠近
  • メディアの特性の差異
  • メディアリテラシーの差異
  • 情報リテラシーの差異

組織・人脈のつながりの強弱:血縁関係や利害関係などで、人間は他人とつながっているが、そのつながりの多さ(情報源の多さ)があるかどうか、また、情報の流れが多いところに属しているかどうかなど。

地理的な遠近:都会と地方とでは、人口密度などの関係で情報の伝播に差異がある。

メディアの特性の差異:利用しているメディアが、インターネットのように瞬時に広範囲に伝わるものか、書籍のように伝わるのに時間がかかるものかというように差異がある。

メディアリテラシーの差異:情報伝播するメディアを扱いこなせるかどうかによって差異が生じる。

情報リテラシーの差異:メディアの中から必要な情報を取捨選択できるかどうかによって差異が生じる。

メディアリテラシーと情報リテラシーは似ているが、何をどうするかという点で異なっている。メディアリテラシーは、メディア(ツール)の使い方、情報リテラシーは、自ら考えて、選び抜く能力と意味が異なっている。

これらの根本を探ってみると、上の3点は、伝播に時間的な差異が生じる原因となっている。その時間的ギャップが、情報格差につながっている。これらは、政策上でクリアすべき問題と考えている。

その次の2点は、情報やメディアといった単位の扱い方に対する教育が不十分であったという問題点を浮き彫りにしており、教育などの手段でクリアすべき問題と考えている。

情報格差の解決方法については、また今度機会があった時に記事を書いてみたい。

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