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グローバル化する地球の中に、日本はどう立つのかを考える日々

ポーランド共和国大統領以下要人に不幸とのことだが。。。

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英Economist紙が日本国債を起点に日本の現状に関してコメント。

Japan's debt problem
Sleepwalking towards disaster
http://www.economist.com/opinion/displayStory.cfm?story_id=15868024&source=hptextfeature

印象的なのが最後の段。
『It is time for more fiscally astute members of Mr Hatoyama’s government to set the agenda. The main opposition, too, needs regime change. Japan’s old guard worries that radical steps will precipitate an economic crisis, and so prefers the status quo. It does not realise how inherently dangerous the status quo is.』

まぁ大雑把に、日本の与党も野党もまともに財政に見識のあるメンバーできちんとした議論しろ~旧主派は十分な現状認識能力がないと。

ロシアでポーランド大統領の乗った専用機が墜落全員死亡。

ポーランド大統領墜落死:国内に大きな衝撃 首都では半旗
http://mainichi.jp/select/today/news/20100411k0000m030073000c.html?link_id=RTH01

ポーランド共和国大統領以下、国立銀行総裁、大学総長など要人がかなり失われ、特に軍の幹部が死亡したと言うことは、統治手段の欠落という問題や乗じて隣国が侵攻する可能性もあるわけで、ポーランド的にかなり危機的な状況だろう。

一方、今の日本でこのような大事故が起こったらどんな問題が起こるだろうかと考えると、当然問題なのだが、すごく混乱するかというとそんな雰囲気でもなさそうだ。

小渕元総理が亡くなったときも、政府運営の対立が先鋭化して収拾がつかなくなり経済システムが混乱するといったことは起こらなかった。

もちろん日本の要人がどういう仕事ぶりなのか知っているわけではないが、別にいなくても大丈夫そうな雰囲気に思えてしまうのは、今の日本が抱える問題についてそれぞれの立場と専門性から解決策を提示し組織を動かすような人格あるリーダーとして要人が活動していないからではないか。

もちろん日本の組織は、社長不在でも問題無く日々の業務をこなす統率のとれた安定感のあるものであるといた側面もあろうが、こと変化への対応と言うことに関しては、誰かが旗を振らない限り組織が何もなく自動的に対応できるわけではない。

ポーランド大統領の事故のような事が日本で起こったら、、、と考えても議論が面白く無さそうなのは、それが危機的な日本の現状を映しているのだろう。

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