Dellの7型AndroidタブレットはLooking Glassか〜から徒然。
Engadgetより
デルの7型Androidタブレットは" Looking Glass "、Tegra 2採用
Dell Looking Glass tablet leaks: Tegra 2 coming your way in November
"Looking Glass"といえば、Sun Microsystemsの3Dデスクトップ環境"Project Looking Glass"だと思っていたので、ネーミング被せて大丈夫なのかと意外。
まぁ商標云々は識別性の高い、一般的名称じゃないネーミングじゃないのでいいのだろうけど、Sunのポジションが落ちて行っているのを象徴しているようで残念。
同じくEngadget掲載のDellのロードマップで気になるのが、次期AndroidのFroyo採用の「FLASH」
デル「FLASH」スマートフォン、次期AndroidのFroyo採用
チップセットにQualcommのMSM7230を採用と。
Androidスマートフォン市場のチップセットは、今回のDellタブレットのTegraのような大きく"スマート"じゃない"フォン"は別として、ハイエンドからローエンドまでQualcommのどんどんと寡占市場になっていくなという印象。
AndroidスマートフォンしてヒットしていたMotorola Sholes(Droid)のCPUはTexas Instruments OMAP3430 600Mhzだったが、Qualcomm以外のチップセット目立った採用例はこれぐらい。(Palm Preなど他のOSのスマートフォンではある)
あとはMSM7201からSnapdragonまでQualcommの独壇場。
一方x86市場の巨人IntelのAtomは、消費電力当たりの性能が悪いわけではないが、組み合わせるように仕向けたLinuxディストリビューションであるMoblinも含めぱっとしない状況。
だが手をこまねいて見ているわけではないと思う。そのとき、Intelのチップには性能云々の前に3G通信機能が欠落していて、やはりスマートフォンがIntelが推進しているWiMAX中心になるわけではないだろうから、そうなると3G/3.5G/LTE世代の通信機能が欲しくなってくるだろう。そうしたとき、Qualcommの特許に縛られた戦いから大分解放されるLTEで勝負を挑むのが現実的で、仏Sequans CommunicationsなどのLTEチップセット開発中のメーカーの買収を狙うはずだろうと思う。
また、LTE・4Gと、これまでと携帯電話ビジネスの形も代わり、既存プレーヤーの優位性も崩れるだろうから、日本の携帯電話メーカーも掴むべきチャンスが出てくると思うのだが、どうだろう。今から4Gに向けて戦略を立てれば、間に合う部分も多いはずだが。