俺なんてLINEで「安倍総理」からメッセくるんだぜ -今日からゴーストはじめ〼-
今、ゴースト談義が"はやり"のようだ。
なので「今日から僕もゴースト始めます!」冷やし中華はじめました、って中華屋さん風に宣言しちゃう。ご希望の方はFacebook、Twitterなどでご連絡を。なんて。
金八先生が言うように、「人」という字は支えあって人であって、誰かとの関係を築かずして人生を送ることは出来ない。
世間で話題になっている音楽作品のみならず、ブンガク作品であれば作家は編集者によって、作品のディティールや構成、展開を示唆を受けながら完成させていくわけだし、漫画であれば、ネームがあってアシステントが作画を完成させていく。
ちょうど今は国会は予算委員会の会期中だから、NHKで国会答弁が放送されている訳だけれど、これも、事前に質問は回答者へ通知され、官僚が徹夜をして答弁書を作り、国会議員やら大臣やらが発言する。
僕はLINEで「首相官邸」をフォローしているのだけれど、「安倍総理」からたいして面白くもない、オリンピック応援メッセージが届いたりしている。
それをここに記載するのは良い事か分からないので、どんなメッセージかはここに記すことはしないけれど、それなりの長文である。これを安倍総理自らが、スマホ片手にしてしこしこ書いているとは思えない。
僕は、音楽作品、ブンガク作品、漫画、ブログ記事だってゴーストが存在したって良いと思う。
だから、話題の音楽作品作成において稚拙な「指示書」だ、なんて非難するのはナンセンスである。逆にあの稚拙な指示書から、素晴らしい音楽を生み出したゴーストライターの腕を褒めるべきだと思うのだ。
ゴーストは高度な技術を要する、プロフェッショナルな仕事だ。
僕のこのブログの文体も、ある種独特の癖やテンポを有している。田中淳子さんは「スキップしているようで好きだ」と言ってくれたけれど、僕の文章のように誰かに書いてもらうのは難しいだろう。
もちろん、経歴詐称や身体障碍の詐称は非難されるものだ。けれど、ゴーストの可否とは別なものだ。
<了>
正林俊介