「ベビーカーマーク」で折りたたみ不要に!-例えば 新宿駅で出会ったイカしたおじさんの件-
子供を持つ親ならば、子供を連れた外出には出来れば
- 自家用車
- タクシー
- 自家用クルーザー
- エアフォースワン
など、他の方の迷惑にならぬような手段、方法をもって所用をすませたい、と思っているだろう。
けれど、人生にはのっぴきならない事情があり、子供を連れて公共交通機関、すなわち電車、バスなどを利用しなければならない時がある。
そんな折、ナイスなニュースが耳に入った↓↓↓
■ 「ベビーカーマーク」国交省が作成 車内でも使用可能に 畳む呼びかけはNG
これによると、「交通機関などでベビーカーを利用しやすくするため「ベビーカーマーク」を明示し、これがあるとベビーカーを畳まずに利用しても良いことになる」とのこと。
一度子供との外出ともなると、例えば、換えのオムツ、着替え、抱っこ紐、粉ミルク、お湯の入ったボトル、おしり拭き、タオル、etc・・・とそれはもう膨大な荷物が発生するので、ベビーカーを利用せざるを得ないコトは多い。
けれどこのベビーカー問題。ひとたび混雑時に電車に乗ろうものなら、車内では
- 邪魔な思いをさせていないか?
- 子供がぐずったらどうしよう?
- ぐずりだしたよっ、頼むから泣き止んで!
なんて肩身の狭い思いをしながら、利用しなければならないのだ。
さらに、駅の構内を移動するには大概がエレベーターを利用しなければならず、そこまでの移動も大儀なこと極まりない。エレベーターがないとすれば、もう言わずもがなである。
混雑時に利用しなければならない時もあるけれど、親達は何も好き好んでそんな時間に乗車している訳ではない。時間に関しては仕方なく、その時間に利用せざるを得ないのだ。
ベビーカー利用者のマナーの問題も議論になっているようだが、それは「歩きスマホ」「喫煙」などと同様に対象者のモラルの話であって、このマークの導入の是非とは本質的な部分では関係ない。
なぜならこれは、弱い立場であったり何らかの不自由を有している方への社会的な配慮の問題だからだ。
先日、僕が子供を連れて外出して帰り道に新宿駅を経由ときのことだ。
そのとき、僕はベビーカーではなく抱っこ紐で子供を抱えていたのだけれど、外出の疲れからがっつり眠った子供を抱えながら、他の荷物を持って人のごった返す世界有数の巨大ターミナルで疲弊しきっていた。ぎゅうぎゅうの電車に乗ったときに、脂ぎった齢50前後と思われる方が座った席の前に立ったところ、僕のことを見るや否や「席どうぞ」という声。
その一言をかけてくれたオジサンのカッコ良かったことと言ったらもう!
ちょっとした優しい心遣いというのは、実にありがたいことだ。今回の「ベビーカーマーク」が、そんな優しい心遣いの広がりに繋がれば良いな、なんて思ったんだ。
<了>
正林俊介