【国会議員にAKB48…そんならウチの社長も選挙で選んでみようかしらん】
»
師走ももう半ばっていうのに、「選挙」これ始まりましたね。
個人的に年内は無いと思っていた衆議院解散がされ、バタバタとしたまさに今、この時期に選挙活動が日本全国で行われている訳で。
今後の経済の行く末をも左右する大事な選挙ですので、皆さん慎重に1票を投じていただければと思います。が、今日は選挙に絡めてちょっと違う話題を少し。
>>もし企業の経営者を選挙で選んだら…
国会議員をはじめとした、政治家の選出からAKB48といったアイドルに至るまで、昨今の選挙ブーム。或いはムーブメントである。これに合い乗って社長も選挙で選んでみたらどうなるのかしらん?なんて、またまたクダラナイ妄想がむくむくと湧き上がってきたワタクシ。
ちょっと、楽しいんじゃない?なんて考えてみました。
妄想なので勝手に進めますが、
① 選挙権があるのは、勤続3年目以上の期間の定めなく雇用された社員(いわゆる正社員)および役員とそれに順ずる在職者(顧問等)
② 立候補権も①と同様である
③ 選挙で選出するのは「代表権を有する取締役」すなわち一般的には社長
④ 選出された社長によって、取締役等の経営陣を組織する(国で言うところの内閣)
以上を、選挙の概略とする。
ムフフ。
なんか楽しくないですか?だって経営のトップを一般社員が選んじゃうということだからして、経営者の評価にもなる革命的なシステムとなって
しまう訳で。そして、この選挙期間に繰り広げられるだろう様々なロビー活動。想像しただけで楽しくなってキチャウのです。
>>選挙の模様はこんな感じ?
じゃあ選挙始まったらどーなるのよ?って、ざっくり現経営陣は、政治で言うところの保守派になり、対立候補は革新勢力あるいは保護勢力をいく
となるのでしょう。
まずは、選挙公約である
① 現経営陣 > 実績とそれを基調にした成長戦略がベースとなるハズである
② 革新勢力 > 現経営にはない、成長分野や新たな分野への参入を強く押し出してくるハズである
③ 保護勢力 > 賃金や賞与支給率の見直しや、手当の充実など、社員個人に向けたサービスが前面に打ち出されることに
そして、選挙戦略は
① 現経営陣 > 革新勢力の目指す事業戦略のリスクをベースに戦うことになり、保護勢力には財源や企業としての安定性に問題があると指摘してくるだろう
② 革新勢力 > 既存事業の飽和感、あるいは保守的な経営手法を現経営陣に対して厳しく問うことになると妄想。保護勢力には①と同様で取り崩しにかかることになる
③ 保護勢力 > 内部留保や資産状況から、個人サービスの充実を実施するに余力のあることをロジックとして組み立ててくるのである
この、公約たるビジネスのビジョンと戦略をベースに票の囲い込みを各派でおこなう、すなわちロビー活動である。
事業部門あるいは年代ごとの人望のあるキーマンの囲い込みに必死になるハズである。キーマンをめぐった争奪が選挙の勝敗をもっとも大きく左右するファクターとなるのであります。
2度目のムフフ。
このロビー活動が行われると非常に面白いことになると思うのであります。すなわち、キーマンたちは立候補しようとしまいと会社の中で大きな力を持つようになるのであります。
立候補者は健全な事業を目指し、理念に基づいて経営を行いたいと考えている。
しかしながら、選挙で勝つためにキーマンたちの思い、思惑を汲んでいく必要がどうしても出てくるのである。
「勝たなければ意味が無い」状況の中で、キーマンたちの影響力は益々大きくなり異なるキーマン間の対立要素も調整していかなければならなくなるのである。
おそらくワタクシが思うに、徐々に選挙活動はロビー活動を制することにプライオリティが高くなってしまい、だんだんと当初理念とのギャップは見過ごされていくことになるのである。
…
…
あれっ?
あれっ?
なんだか、政治家の選挙と近似してくるような気がしません???
例えば僕なんかはワリと、所属する会社において同年代のリーダー的存在であり、後輩たちの人望もそれなりに有していると自認しているのであります。
東京本社のみならず大阪事業所にもかなりの人間関係を構築しておりまする。
ゆえにこんなことが起こったら大変面白いことになりそうと、思わずほくそ笑んでしまうのであります。
クククッ!
>>選挙の功罪
まぁ、くだらない妄想ばかりを述べてきたのですが、こうしてみると選挙というのは、必ずしも公平で万能なシステムでは無いことが分かります。
話は若干変わりますが、様々な呼称はありこそすれ、企業で言いうところの事業の責任者たる、事業部長や該当事業の担当役員が国政のように、数ヶ月でコロコロと入れ替わっては、現場の実務者はそりゃあ、態度は硬化していきますよ。今の政治家と官僚の関係のように。
もう間もなく選挙投票。間違いの無い選択をしたいですね。
で、参考までに各党の政策についてどのような位置づけでいるのかを簡単にまとめたサイトがありますのでご紹介して終わりにしたいと思います。
ワタクシの師匠である、谷口尚子先生の伴侶であられる、東京大学の谷口将紀氏の研究室が朝日新聞と共同で発表したものになります。ご参考ください。
<了>
-正林 俊介-
SpecialPR