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【人材育成@ほとんどがスポーツのマネジメント理論の応用です】

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皆様こんにちは。鈴与シンワート株式会社の正林です。

こと人材育成に関して言えば、ビジネスの世界に比してスポーツのマネジメント手法が圧倒的に進んでいます。

スポーツで実践されたマネジメント理論や手法が、ブラッシュアップされてビジネスの場にも適用されてくることが多いのです。逆は、つまり「ビジネスの世界からスポーツの世界にマネジメント手法が持ち込まれる」という例ははレアケースと言うか自分は知らない。思いつかないです。

例えば「モチベーション・マネジメント」。これは、職務とそれに対する成果について納得感をもって物事へ取り組むためのマネジメント理論のことです。
今、この手法でスポーツのマネジメントで最もポピュラーなのは「セルフイメージ・コントロール」という

● 目標達成したイメージを強烈に自己に刻んでから、そのためのスキル習得(練習)に取り組む

という段階的手法になります。
これは、一流のスポーツ選手達がよく言う

「いいイメージで試合に臨む」

或いは負け試合ですらも

「切り替えて、次の目標に努力する」

という発言からもその具体的実践を垣間見ることができます。

先日メジャーリーガーのイチロー選手がインタビューにて「打率より安打数に重きを置いている」という発言をしていました。
これは「ヒットを打つ確率を上げる」ことよりも「ヒットを打っている」ことをイメージして常に打席に立っている為にプライオリティの置き方が違うのだと想像できます。
イチロー選手はプロ野球会へ入った頃からスター選手だったわけではありません。独特のスイングフォームから、2軍に甘んじる期間はながかった訳ですが「常に最高のパフォーマンスをしている」ことをイメージしていたといいます。

かつて、スポーツ界における目標達成のマネジメント手法は「スポ根的」とも言える、目標達成を実現する「スキル」に重点をおいていました。「しごき、特訓、猛練習」のような苛烈な負荷の高い練習をすることで、スキルを取得しその結果として目標達成をイメージさせるというものです。
この手法が当然ながら間違っているわけではありません。このハードなプロセスを経て得られたスキルは「自信」を高めることになるでしょうし、短期的なスキルの延びはこちらの方が絶対的に効果があります。
ただし、今長期的な育成を目指したときに、オーソドックスな方法では無いということです。これはこの手法の有する潜在的「リスク」に課題があったからです。
「スポ根型育成モデル」とでも言うべきものの概念は下記のようなイメージになります。

Skil_model

これに対して「自己実現イメージ型育成モデル」とでも言うべきセルフイメージ・コントロールは

Img_model

このような概念であらわすことが出来ます。つまり、先に挙げたリスクとは

「スキル習得レベルに合わせて目標を切り替えるリスク」
「中途での脱落が比較的高いリスク」

などを言います。

ビジネスの世界においては未だ「ハードワーク」を中心としたスキル習得がまだ多く見受けられます。そして今まさに「イメージ先行型」への緩やかな移行の時期に差し掛かっているといえるでしょう。

スポーツの世界が先行するのは、それが限定された共通のルールに則って競い合うからに他なりません。ビジネスに比してイレギュラーな要素が少なく理論を実践しやすいからに他ならないでしょう。
だからこそスポーツの世界で実践されてきたことがソフィスケートされモディファイされ、より複雑で高度なプロセスを有するビジネスに適用されていくのです。

人材マネジメントに悩まれたとき、スポーツの世界で行なわれていることを参考にしてみると何かヒントがあるかもしれませんね。

※題名変更しました。8:47
<了>

-正林 俊介-



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