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【サラリーマンにとっての昇格・昇進・昇任・評価】-そのインセンティブは肩書き?お金?私はそうではない-

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皆様こんにちわ。鈴与シンワート株式会社の正林です。

4月も半ばになりましたが、オルタナBLOG内では新社会人の話題で盛り上がっているところではありますが、敢えて今ビジネスの最前線で働くプレイヤーに少し目を向けて見たいと思います。
この4月を持って決算期首を迎えた企業も多いと思いますが、この時期に昇格昇進など身分変更や、身分変更はなくとも評価(或いは被評価)ということは誰にでもあてはまるのではないでしょうか。

かくいう私もこの4月で昇任をしました。これによって個人の属性としては肩書きが変わり、給与の賃金テーブルが変わり、仕事という面では責任やその難易度、裁量が変わってきています。
賃金テーブル即ち「等級号棒」今風に云えば「バンド・グレード」の変更は無くとも、評価という面で、他者からの仕事に対する細分化されたタスク毎にその成果を認められる機会であるのではと想像します。

この時期の「仕事の振り返り」言い換えれば、「比較対象時点の個」と「現在時点の個」の差分を認識する機会という一面であり、差分として得られる何らかのインセンティブを獲得する方も多かったのではないでしょうか。

で、この何らかのインセンティブを獲得される中で、自分あるいは個人にとって最も有効な或いは有用なインセンティブとは何になるのでしょうか?

・お金?
・肩書き?
・同期との競争に勝つこと?

私個人の考えで云えばそうでは無いと思うのです。これによって最もインセンティブを感じるもの。それは

「プライドを持って取り組んだ仕事の成果に大して何らかの形で認められた」

という、極めてパーソナルでメンタルな充足感が最も重要なファクターではないでしょうか。
例えば、お金というインセンティブとして10,000円の賃金を上げるとします。それによって充足感を得られたとして、それは、一見10,000円というお金を得られることにインセンティブを感じていると思えます。しかしながら、それ以上に少なくとも私は、先に挙げた他者からの認知がお金や肩書きという形で表現されただけであると思うのです。
インセンティブという形で企業から何らかのペイアウト(お金に拘わらず)はしなければならない。ただし、それが仕事に対してのねぎらいや評価としての表現であることがその本質であると思うのです。私は今回たまたま昇任したわけですが、昇任したこと以上に

「自分の仕事を見てくれていた人がいて、認められた」

ということに最も高いインセンティブを感じるのです。言い換えればそれは、働く個の矜持、誇りが充足されることだと考えます。

皆さまにとって、仕事を継続する上での最も重要なモチベーション、動機になるものは何でしょうか。
一見、お金や肩書きやベンチマークしているライバルとの比較と思うところが、突き詰めれば自分自身の充足感だったりしないのかな、と考えるのです。

もちろん、お金をたくさんもらえれば嬉しいに違いないのですが。。

でも、お金だけでSatisfactionは得られないですよね?なんて私は勝手に思っているのです。

<了>

-正林 俊介-



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