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【FaceBookに集るハイエナ達は消えて欲しい】

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皆様こんにちは。正林です。

昨日の朝、NHKのニュースを見ていたところ「FaceBookの活用が就活のカギになる」といった主旨の特集をしておりました。それが寒々しく覚えたのでそのことについて。

その放送の中で、どこかの企業の人事担当者とされる方が新卒応募者のFaceBookページ探し出して

「彼はおとなしそうに見えるけど友達が200人以上いて、意外と社交性が高いよ」

「投稿内容が前向きなものが多くていい感じ」

「こういうコメントが多いのは信頼される人望やリーダーシップを有しているのではないか」

なんて、したり顔で語っている。また、学生側にフォーカスして

「プロフィールの写真を笑顔のものに変えた」

「昨年まで友達が50人だったのを就活に備えて、3倍以上に増やした」

「投稿のコメントを前向きで主体性があると見えるようも気を遣っている」

という、涙ぐましい努力が紹介されている。

そしてまた、学生向けにFaceBookの就活でいかに利用するかというハウツーを教えるセミナー、講習会。そこの講師?コンサルタント?が

「友達は最低100人以上、作らなければならない」

「バイトやサークル活動の積極的な姿勢を表現する」

「フォトやイメージを駆使して、パーソナルな部分を視覚的にアピールせよ」

「FaceBookを制すれば就職できる」

なんてことを語ってたのです。

・・・ もう、くだらない。つまらねー。見るに耐えねーって、番組を切り替えてしまった。

自分は、自社の営業マンにFaceBook活用を勧めている。それにも拘わらず、この違和感・嫌悪感は何であろうか?思うに、FaceBookというツールの捉え方に決定的な違いがあるということ。

私が考える、SNSというものは「自らの個性を自由に或いは自らの意思で表現すること」「パーソナリティを伝えることで親密な関係を構築または維持できること」というコミュニケーションのプラットフォームである、ということ。だからこそ、その効果は

・既知の人間関係をベースにしたコミュニケーション深耕 ・個人のコミュニティへ出会った方を招待することで広がる人的ネットワーク

・個人のコミュニティ同士をリレーションすることで広がる人的ネットワーク

・コミュニケーションや知識、情報伝達の効率性

・知識、情報伝達の伝播、拡張性の高さ

上記のようなポテンシャルがあると考えて勧めるのです。

一方で報道されていたSNSの位置づけは『自らの人格を恣意的に変えることで、未知・未見の誰かに「評価」されるもの』という捉え方であったと思う。これを前提にして

・未見の人に作為的に作られた自分をアピールするツールとして伝えている

・Facebookをやらなければ就職できないという危機感の煽り方

・自己表現を画一的に統制している点

上記のような、ネガティブな要素をベースにした表現或いはSNSが万能であるかのような表現をしていることに嫌悪感をいだいたのだろうと考えたのであります。

しかしながら、このような使い方をしているユーザーは割と散見する。 「FaceBookを活用して誰でも年収1000万円を実現しちゃう」 なんてページ、セミナーなんかを開いて、毎月200名とか「友達」を増やしていくような自称スペシャリスト。 知識の無い方を対象に、危機感を煽るまたは欲目をくすぐるようなやり方で、お金をとるというやり方に「搾取」「詐欺まがい」なんて言葉を想像してしまうのです。

こんなハイエナみたいな奴は消えて欲しい。

確かに以前、村田さんが「SNS専用キャラクター」というブログでも書いていたように、多少普段の自分と違う表現をすることは大いにあるし、それはそうでしょう。自分は共感しました。「いいね!」押しました。ただ、今回のテレビ放送を見て全体的に感じたのは「自分を全面的に作り変えてしまう」かのような表現をされていた点。

一方でSNS専用キャラクターは、普段接している自分とは違うかもしれないけれど、あくまで「皆に見せていない自分」であって自らを「作り変えている」こととは違う。全然違う。意味が異なる。

FaceBookに限らずSNSは色んな可能性を秘めたコミュニケーションプラットフォームであり、社会環境、経済環境、人間関係のあり方までをも変えるポテンシャルのあるものだと思う。

けれど、結局ツールに過ぎない訳で。そんなもんで全てがハッピーなんてあり得ない。 企業の採用担当者が面接や試験、論文よりもFaceBookのコンテンツを優先するであるとか、事前に調べて「評価する」なんてことは、考えられない。

こんなつまらない使い方をされて、SNSの利用が統制されたりするのはやなこったい、とプリプリしてしまったのでした。

<了>

-正林 俊介-

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