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「楽しく仕事するにはどうしたらいいか常に考えていたいよね」という未来志向コラム

プラットフォーム考察(2) スマートフォンPF

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話をインターネットの話に戻しますが、
日本のモバイルインターネットの世界では
今まで主流のプラットフォーム提供者がキャリアでした。
そこに
・ハードウェア(iPhone)
・OS(iPhoneOS)
・課金を含む自社サービス配信基盤(iTMS)
・アプリケーションプラットフォーム(iPhoneアプリ)
を持っている、Appleが参入してきています。

海外のキャリアはそこまでのサービス基盤を持っていませんでしたが、
きっと日本ではいくつかの領域でバッティングを起こすようになって行くと思います。

Googleも持っている物はほぼ同じで、
・OSを独占せずオープン化しているところ
・Gmailのユーザー基盤
を持っているところが違いでしょうか。
特に前者はWindowsとMacOSの戦いに似ているところがあり興味深いですが、
今回はどうなるのでしょうか。

コンピュータでの争いのときには
OSがまさにプラットフォームでした。
appleは自社ハードウェアを売るためにそれを囲い込もうとし、
Microsoftはハードを自社では作らずオープンな物としました。
その結果、世界のパソコンOSシェア争いにおいてはMicrosoftの圧勝となったわけです。
大量生産により安価に供給できるようになったIntelアーキテクチャの上で
Windows搭載PCはシェアを伸ばし、
サードパーティである周辺機器メーカー、ソフトウェアメーカーが
シェアの高いWindowsプラットフォーム向けの開発を優先したため、
Macでなくてはできないことが無くなった、というような流れです。

ではスマートフォンにおけるアーキテクチャの戦い、
キャリアを含めたプラットフォームの戦いの
雌雄を決する論点は何になるのでしょうか?
(つづく)

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