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カールツァイスのマイクロフォーサーズ、Eマウント対応レンズ投入に思う事

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 今年のCP+で個人的に一番の注目点は、独光学ブランドが一斉に、光学ファインダーを持たないレンズ交換式カメラ用のレンズを発表した事だ。様々な工夫が自由に施され、取捨選択・機能淘汰が進んできたコンパクト機とは異なり、レンズ交換式カメラの多くは、トラディショナルな一眼レフスタイル(これはもちろん、長い間に培われてきたひとつの理想形ではある)を踏襲してきた。フィルムが撮像素子に変わっても、基本構造や機能は変化していない。

 しかし、レンズ交換式カメラの主役は言うまでもなくレンズシステムだ。キヤノン、ニコンといった一眼レフカメラの支配者が、独自のレンズシステムをどう発展させ、これから育てていくのか(あるいは守っていくのか)。さらにマイクロフォーサーズやソニーEマウントのレンズを用いたカメラが、構造的な有利・不利のバランスをどう折り合いつけていくのか。今年はより一層、注目すべき動きがあるように思う。

 マイクロフォーサーズ規格にはライカ、シュナイダークロイツナッハに続き、カールツァイスが対応レンズ投入を発表した。これでマイクロフォーサーズには、独の主要なレンズブランドが揃う事になる。さらに、ソニーは以前に予告したように、Eマウントのオープン化を発表したし、こちらもカールツァイスレンズ、コシナ、シグマ、タムロンが賛同の意を表明している(当然、対応レンズ投入を前提としたエンドースと考えるのが妥当だろう)。

 今のところ、これらレフレックスミラーのないレンズ交換式カメラは、一眼レフほどの速射性やファインダーの見え味を備えてはいないが、一方でコンパクトかつ撮影をアシストするインフォメーションの出し方などでは優位性がある上、コンパクトデジタルカメラとの操作における親和性も高い。

 一方で一眼レフカメラで優位に立つ企業は、独自マウントの揺るぎなさを訴求するためにも、新しい規格立ち上げがやりにくい状況にある。果たして各社がどんな方向に向かうのか。今年から来年にかけての各社の動きは、これからの10年を占う重要なものになりそうだ。

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