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IT/PCを中心に様々な話題を振り返ることで未来を考える

世代間のギャップが広がるコンシューマPC市場

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 前回のエントリーで予告していたコラムを、他社サイトですがコラムとして掲載していただきました。読んでみようという方は、こちらをクリックしてください。

 ここではモバイルコンピューティングをテーマに書いてみましたが、実際のところ、これはITに関連する様々なことに当てはまります。パソコンにしても、IT業界にしても、産業が若く、発展・進歩の速度がほかのすべてを覆い隠すような状況では、業界全体が一体となって感じられ、市場もそれに追随してくる感覚を味わうことが多かったものです。

 ところがある程度市場が成熟してくると、市場を形成するメンバー(開発者、企画者、ユーザーなどすべて)の世代が大きく広がってしまい、世代間の意識ギャップを埋めることが難しくなるのかなと。

 たとえば昨今、会社に新人として入社してくる世代は、数年前の世代に比べ、パソコンやインターネットに関する基礎的な知識が少ないといいます。彼らにとってパソコンは、学校でしかたなく使う道具であったり、ネット世界との接点ではあるけれど、使いこなす対象ではないのでしょう。

 現在、PC業界の舵取りをしているのはPCの成長を直接体験していた人たちですが、徐々に第1世代、第2世代のPCピープルは引退し、成熟したPC市場しか知らない人たちが動かすようになってきています。ユーザーはもっとドライで、道具としてのPCは必要ではあるけれど、それを使うことに関して特別な感情はないという世代になってきますよね。

 我々、40代の人間は、ついつい「最近の若い世代は……」と話しがちですが、実際にはPCリテラシーの高い(コンシューマPCの伸びとともに、PCを使いながら育ってきた)世代と、あくまで道具として捉えている世代がいることを意識しなきゃいけないのかもしれません。

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