さよならIE7、こんにちはSafari
Webブラウザに何を使うのか?その選択基準は、人によって様々でしょう。ほとんどの人は、使っているPCに最初からインストールされているブラウザを使っているでしょうし、"方言を事実上の標準としてしまっているIEは許せん"とFireFoxしか使いたくないという方もいると思います。
"こうあるべき"だ論を展開し始めると、FireFoxが優勢になるのでしょうが、個人的にはある程度の互換性(自分が使っているWebアプリケーションとの互換性)があるならば、表示レイアウトの美しいブラウザを使いたいと思っています。
Webブラウザは様々なサービスを利用するためのフロントエンドでもありますが、僕の場合は仕事をするための情報を集めたり、情報の整合性を確認したりと、どちらかといえば情報を参照するための窓として使うことが多いので、段落の細かな配置具合やレイアウトのバランスが美しく見えないといやなんですね。
ということで、Windows環境への正式対応始まったSafariを、デフォルトのWebブラウザに変更しました
元々、自宅ではほとんどすべての作業をMacOS Xでこなしており、サーバもWindows Server+ExchangeからOS X Serverに変えてしまっており、もっとも多く使っているブラウザは以前からSafariだったのですが、Windows版の提供が始まったのはSafari 3のβからです。Windows版はその後、MacOS X版がLeopardの正式リリースとともにβが取れたのに対して、ずっとβのままだったのですが、3.1にアップデートされたタイミングで、やっと正式版に対応しました。
機能面での詳細はこちらの記事を参照してください。
Safariはユーザーインターフェイスの構築手法が、IEやFireFoxとは異なりますから、初めて使う人は少しばかり使いにくいと感じるかもしれません。しかし、少しづつですが世の中のWebアプリケーションとの互換性は高まってきていて、Windows版でもMacOS X版でも、最近はSafariで使えないサービスが減ってきました。おそらく使えないサービスはたくさんあるんでしょうが、僕がアクセスする範囲で唯一、互換性のなかったデルの商品カスタマイズページも、現在のバージョンではきちんと動いています(これはどちらかといえば、デルのサーバ側の実施しているバージョンチェックで引っかかっていた感じですが)。
Safariの紹介記事では高速性が前面に出されていて、実際、ひじょうに高速なのですが、その分、メモリの消費量は多いような印象があります。ただ、僕がSafariを使っている理由は、前述したようにレイアウトや文字レンダリングの美しさで、ほかのうたい文句はあまり気にしていません。
- どうやらフォントレンダリングを自前で行っている(あきらかにWindows内蔵のフォントレンダラーよりきれい)。あるいはオーバーサンプリングして縮小?
- 段落のレイアウトがDTPソフトのように"当たり前"の見栄えで行われる
と、リスト化すると二つしか思いつかないんですが、私的にはもう可能な限りIEのレンダリングは避けて、Safariを使い続けたいほど、Safariのレンダリング結果がすきです(IEのレンダリングが好きじゃないともいう)。インストールによる弊害は全く感じませんから、とりあえず入れてみて、あとは自分の感性で「きれいだな」と思うならば、使ってみてはいかがでしょう。
"なんでFireFoxじゃないの~"という声は、いつも周りから出てくるのだけど、FireFoxも一時は使っていたのだけど、やはりレンダリングの質はSafariの方が上だと感じます。どっちにしろ、Safariで動くサービスは、すべてSafariで見てしまうので、MacOS XではSafariがプライマリでFireFoxがセカンダリ、Windows環境ではSafariプライマリのIE7がセカンダリという環境で、当面は使っていこうかなと。
特に脱MSとか、そういうことは全く意識していない私ですが、ここ数年でかなりマイクロソフトの製品を使う頻度が下がってきた気がしています。