オルタナティブ・ブログ > パースペクティブ・アイ >

IT/PCを中心に様々な話題を振り返ることで未来を考える

1月に取材したあれこれ

»

 1月2日から出張に出かけ、15日に帰国してからも取材内容を整理していたら、あっという間に月末になってしまった。今さら「明けまして」もないものだが、ギリギリ1月なので「あけましておめでとうございます」。
 2日からの取材とは、言うまでもなくラスベガスのInternational CES。今年は会場となりのルネッサンスホテルという恵まれた環境で仕事をさせてもらった(関係者に感謝)。えらい高いなぁと思っていたけど、今年は軒並み、ストリップ沿いのホテルも高かったようだ。インペリアルパレスなどは安いが、フラミンゴやパリスなどはルネッサンスとタメを張る宿泊料を取られた人もいる。
 それもこれも、CESがあまりに巨大になったためだ。かつてCOMDEX全盛時代、フラミンゴが1週間FIX(必ず1週間分予約しなければならない)で1泊あたり400ドルという、とてつもない値段だった事があった。しかも大手旅行会社の仕入れ値でのハナシ。
 当時に比べるとホテル室数が劇的に増加し部屋不足による高騰は昔の事だと思っていたが、ことホテル代に関しては、アメリカの好景気による物価高騰もあってかCOMDEX全盛時と同等になってきた。

 言い換えると、それだけCESが巨大なイベントになったということなんだろう。
 COMDEX時代には見向きもされなかったWinter CESは、今では家電、IT、通信、カメラなど、あらゆるものを呑み込んで肥大化している。フロア面積もかつてのCOMDEXよりもずっと広い。
 これだけ巨大なイベントになると、ひとりの記者が複数の分野をカバーするのはもやは不可能。ITmediaからは僕を含めて4人が現地入りして取材をしたが、それでもすべての分野での取材を完了することはできない。少々異常に感じるほど、その全容は把握しきれない規模へと成長している。
 CES取材のあとはハリウッド取材。映画スタジオの反応は、これまでの取材の中でもっとも積極的だ。彼らに共通する考えは「目の前に市場があるなら、そこに次世代光ディスクコンテンツを出そう」というもの。規格争いうんぬんはともかく、目の前に迫っているDVD市場の飽和と単価下落に対して、今から少しづつでもコピーしにくく単価上昇のきっかけになるだろう次世代パッケージへと移行の準備をしたいというわけだ。
 詳しくはLifeStyleの連載で掲載していくが、映画スタジオの本気度はこちらが予想していた以上に高い。ちょっと出して様子見というつもりは全くない。少なくとも今年も後半ぐらいまでには、HD DVDとBD合わせて月に80を超える新規タイトルが登場しそうな勢いである(北米でのハナシだが、日本でも近い状況にはなりそうだ)。

Comment(3)