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IDFが実にビミョー?

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 こんなに忙しいのはいつ以来でしょうか。
 先々週のIntel Developers Forumが終了、帰国してからというもの、スケジュール真っ黒。その間には国内出張もあり。いや、忙しいのはいいんですが、以前は昼間は取材、夜と週末は原稿執筆、合間に睡眠というスケジュールが全く苦にならなかったのに、今では原稿を書く時間がない。いや、原稿を書かなきゃ収入は無いわけですが、とりあえず今はインプットばかりでアウトプットの帯域が確保できていません。
 というわけでこのブログもほったらかしですが、一応、生きています。

 かつてIDFと言えば、PCの未来を見ることが出来る現場でした。ややオーバーに言えば、想像力を掻き立てる"材料"が大量投下される場所で、想像(妄想)を膨らませつつ、明るい未来が見えているような気になったものです。
 しょせんは大企業インテル様のプロモーションの場でしょ?という声も聞こえてきそうですが、昔のIDFはそんなことは決して無く、もっとおおらかに業界全体の向かう方向について語り合う場にもなっていたように思います。
 ところがITバブル崩壊と共におおらかさは徐々に消え、どちらかといえばインテルが決めた将来のPCプラットフォームの方向性を示すプロモーションの場 になってきたように思います。IDFはインテルが何をしたいかを知るには良いイベントですが、PCの未来を示すというには、あまりにインテル自身の"進み たい方向"が強く出過ぎているように思います。
 もっとも、インテルを批判しようというわけではありません。どんな業界でも市場が拡大を続けている間はお祭り騒ぎになりますが、ある程度落ち着いてくれば成長を維持するために"おおらかさ"もある程度は切り捨てていかなければならないのは言わずと知れた事なのですから。
 今のところ省電力アーキテクチャやマルチコア化への流れの中で、IDFはPC業界のトレンドを読むために重要なイベントであり続けてますが、しかし、これが今後も継続するかと言えば、う~ん、どうなのかなぁ。
 2007年頃にはx86の汎用プロセッシングコアに加え、インテルも特定用途に向いたコアをいくつか用意し、それらを用途に合わせて選択肢、ファブリッ ク構成のシリアルインターコネクトで接続するようなコンセプトが出てくると思います。こうした考え方は、すでに昨年末のIDFぐらいから将来の方向性とし て話が出ていました。
 ただ問題はアプリケーション。万人に受け入れられるアプリケーションが無ければ、技術は進歩しても付加価値は向上しません。そういう意味で、IDFも再来年ぐらいにはビミョーなイベントになってしまうのかな?と思うと、やや寂しい気もしますね。

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