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久々の夏休みを取りました

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 ここしばらく、ブログを更新していませんでした。
 というのも、先週末から数年ぶり(たぶん98年以来?)に、まともな夏休みというものを取っていたからです。いや、"まともな夏休み"と言っても、こうやってパソコンを(しかも2台)持ち込んで、合間にはやり残した原稿を書いていたりするので、完全に休みという訳じゃないんですが。
 というわけで、そろそろ東京に戻る時期ではありますが、現在は慶良間諸島の座間味島というところに来ています。そんな中でインプレスのPC Watchに書いている連載用に公開しているメールアドレスに届いた質問から、いくつかネタをピックアップしましょう。

 本当はまだ書いていない原稿もあるんですが、ITmedia/Life styleの編集者様、本日夜には仕上がります。もう少しだけお待ちください。

  

◎原稿料をもらっているんだから、オルタナティブ・ブログにどっちでもいい話を書くな!

 言い方は違いますが、何本か同じようなメールをいただきました。う~ん、世の中ほんとうに荒んできているのかなぁ。金をもらっているんだから、とか、好きなときに金が稼げていいですね、とか、"金"という言葉がやたらと頻発します。それとも差出人、全部同じ人なのかなぁ。
「原稿を何本書いたから、原稿料はいくらくれよ!」というのは、どんなに有名な作家先生であったとしても、ブログ的じゃぁないよね、と僕は思うし、オルタナティブ・ブログもそうしたモデルで運営されていません。
 今のところ編集部(といっても編集していないので、編集部じゃなくて事務局か)が選んだブロガーにスペースが与えられている、というだけで、みんな書きたいから書いていると。だからほぼ毎日書いている栗原さんは、凄いなぁと思ったりします。
 Googleアドワーズ、アドセンスなどで儲けが出たら、多少はブロガーに配分もあるかもしれませんが、システムの運営費に消えて無くなり、むしろ足りないと思われるわけで、基本的には何本書いてもギャラはありません。その点では特に普通のブログとやっていることは変わりません。収入を得たい場合は、自分でアフィリエイトIDを取って、リンクを貼り付けましょう、なんて話になっています。
 オルタナティブ・ブログはメジャーなオンラインメディアなんだから、とメールくださった方もいましたが、僕は名前の通り、オンラインニュースサイトのITmediaとは異なる、オルタナティブな、全然別のサイトだと思ってます。ブログ開始時の説明でも、itmedia.co.jpは付くけど、普通のブログサイトと変わらないと思ってくださいと言われました。もちろん、ブログだってメディアですから、いい加減な事を書こうとは思いませんが。んでは、普通のコラムとどう切り分けているのか?というと、ネタを放り込む媒体があるか否か、情報のバリューが(自分の中で)どれぐらいあるかなどで切り分けてます。
 たとえばPS3の開発ツールの写真なんかは、ゲーム媒体的には欲しいネタなんでしょうが、僕はゲーム業界との接点がほとんどありません。それに開発ツールの性能や姿がわかったところで、最終製品のPS3に対する評価がたいして変わるわけでもないでしょう。だから僕的にはブログネタです。
 古川さんを囲む会の話にしても、記事にすればいいのにと言われましたが、これも個人的に呼ばれて行っただけで、まるまる業界ネタですから、これもブログネタ。
 また普通のコラムやレビュー記事では、なるべく偏向しないよう中立性は保とうと思っていますが、そうは言っても私見を言いたいことはあります。そんなときにも、ブログの中でフォローアップできればいいなとは考えています。
 ただ、いくつも取材を重ねないと書けないネタは、それはお仕事として使うでしょうね。
 

◎AMDの損害賠償訴訟、なぜ公正取引委員会のインテルに対する排除勧告をもっと取材しないのか

 この件について、僕のスタンスはハッキリしているので、他社サイトではありますがPC Watchの連載に書きました。そのうち掲載されると思います。不正行為が実際にあり、それを排除しなければ公正な競争ができないのであれば、それはきちんと競争阻害行為を排除すべきです。
 ただ企業としての責任を追及する立場に、僕自身はありません。何があったからといって、AMDかインテルか、いずれかに偏る気持ちもない。事実関係に関してきちんとした事が明らかになったあと、何らかのコメントが求められれば、意見ぐらいは出すかもしれませんが。
 あくまで私見ですが、ずっと長い間の経緯を考えると、AMDは相当にインテルに対する憎悪に近い敵愾心があったと思いますし、これまでの経緯に関して、AMDには個人的に同情する部分が大きい。
 一方、インテルが排除行為を行っていたのなら、それは企業として批判されるべきでしょうね。ただ営業現場の人たちには、別の意味で同情する部分もあります。おそらく、上からの締め付けがかなり厳しかったのでしょう。もし、本当に不正行為が行われ、それが構造的な問題に起因するものなのであれば残念でなりません。
 たとえばこんな事があったとインテルの人から聞いたことがあります。
 Crusoeが日本で流行の兆しを見せている頃、その採用がまだハッキリ決まっていなかったソニーが、Crusoe搭載のVAIO C1を発表しました。このとき、ソニーがトランスメタを採用することを察知できなかったメーカー担当営業は、相当に厳しく叱責を受けたとのことです(何らかの処分があったかどうかまではわかりません)。
 このときソニーがトランスメタを採用したのは本当に突然の事で、当時、開発部隊のトップにいた人物も、本当にギリギリまで発売について悩んでいたそうですから、インテルの営業がキャッチアップできていなかったとしても、全く責任はないと思うんですけどね。言い換えれば、それだけ強いプレッシャーの元で彼らは仕事をしているということでしょう。
 いずれにせよ、訴える側のAMDだって、訴えられている側のインテルだって、あまり気分の良いものではありません。しかし、良好な競争関係は業界の発展のために必要な事ですから、きちんと事実関係が明らかになることを願いたいものです。
 

◎3年半ぶりの慶良間
 で、今週は個人的には、とにもかくにも慶良間です。
 慶良間の座間味島に来るのは3年半ぶりですが、食事する場所も増えて過ごしやすくなりました。もし行く人がいるなら「三楽("さんた"と読みます)」に行ってみましょう。居酒屋ですが、ダントツにうまい!
 目的はダイビングということで、基本的には休暇ですが、インプレスのデジカメWatchに頼まれての水中撮影も趣味が90%ぐらいで楽しんでいます。ただし、なぜかここ数日は潮の流れが早く、写真を撮ろうと体勢を整えようとしても、ば~~っとあっという間に流されてマクロ写真がまともに撮れない(泣)
 果たして他人様にお見せできるものが撮影できたのかどうか(汗(汗
 一部に公開を求めるスタッフがいるので、何枚か貼り付けておきます。そのほかの写真は、そのうち公開されるでしょうから、デジカメwatchを見て笑ってあげてください。
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