ジェネレーションギャップを感じる週末
昨日、PC Userの副編集長(そういえば最近、ここでは仕事をしていない)が買い溜めているワインを”飲もう!”と、ここの人やPhotoXPを作ってる学校の後輩(といっても同時期の在籍はない)と、我が家で簡単なホームパーティ。
我が家提供、丸藤のカベルネソービニヨン2001とモン・ペラのメルロー2002に加え、副編集長S氏のシャトー・ムートン1998、オーパスワン1994で酒盛り。前者二つは買値で合計5000円ちょい。後者は直接ケース買いしたもので合計3万だそうだけど、たぶん日本だともっと高いんだろうねぇ。しかし、これぐらいなら割り勘すれば、なんとか楽しんで飲める程度のコストに収まってくれる。
今回飲んだ中では、勝沼にある丸藤さんのワインがかなり健闘して評判。モン・ペラは値段以上にはうまいけど、ちょっと硬め。ムートンはまだまだ開いていなくて、あと10年は待った方がいい感じ。オーパスはやや早めだけどデキャンタすればOKかな。
ま、そんな酒盛りの中、ちょっと話題になったのが、ちょっとしたジェネレーションギャップのお話だ。
ここの人は、ちと古めのロックが好きなんだそうだけど、自分の好きなアーティストを米国のCD屋で探していると、必ず「カントリー」のコーナーに分類されているそうだ。「アメリカ人はなんでもかんでもカントリーに入れちゃう(同氏)」
なるほど。出張の折とかにこことかによく行くのだけど、ただでさえだだっ広い店内の中で、ひときわカントリーのカテゴリに大きな売り場面積が割り当てられているのを思い出した。僕はあんまり近づかないから、カントリー周辺にどんなCDが置いてあるのかよくわからないけど、確かに”こりゃロックだろ”と言いたくなるCDも入っていた気はする。
しかし、よくよく考えてみると、これはジェネレーションギャップの一種なんじゃないかとも思ったりするわけで。同じ音楽でも世代によって、受け取られ方が違うんじゃないかな?で、自ずとジャンル分けの感覚も変化していると。そもそも音楽のジャンルなんて、あって無いようなもんだしねぇ。
ネットサービスの世界でも、ブログ的な世界のとらえ方は世代によって大きく違う。正直、僕らの世代(30代後半)が新しい潮流を創出できる気がしないんだよね。流行してから後を追うのは簡単だけど、それじゃぁ、はてな?やmixiなんかに自分がガン!と投資をしてドップリ浸かれるかと言われると、たぶん流行前には”面白い”とは思えても”こりゃ行ける。賭けてみよう”とは思わなかったと思う。
景気低迷のどん底を生き抜いてきたU30世代は、僕らの目から見ると、すごくたくましく見える。中にはアタマの中だけで解決する非実践タイプも多いことは多いけど、それと同じぐらいにバイタリティの豊富な人たちも多い。
定期的にアタマをリセットして、彼らの皮膚感覚も学ばないとなぁと思う今日この頃。世代の変化にいくら逆らっても、年齢のエスカレータから降りることはできない。逆らうんじゃなくて、世代間の異なる考え方や経験を、どのように融合していくか?なんだろうなぁ。
ところで「アマゾンのアフィリエイト、やってみるといい。特別に儲かるわけじゃないけど、ネット販売の実体も少しだけかいま見える」と言われ、週末にちょっとだけリンクを張ってみることにした。
今回のテーマは「暑い夏に気分を落ち着かせる涼しげなアルバム」。
ひとつめはブルースギタリストのPETER MALICKが、人気の女性ボーカリストと競演した「Chance & Circumstance」参加のしたボーカリストはNorah Jones、Kirsten Proffit、Jess Klein、Mercy Malick、Antje Duvekot。一応、分類はジャズだけど、ロック風やカントリー風の味付けも混ざり、気持ちよく抜けのいいギターの音と相まって、ちょっと涼しげ。Norah Jonesがカントリーロックな曲を歌っているのも意外性があっていいんじゃないかな?
もう1枚はボサノバファンにはおなじみのAna Caram「Blue Bossa」。ボサノバとニューヨークジャズの融合というか、聴く人によっていろいろな聞こえ方をするアルバム。夏の日の朝にも、照明を落とした夜にも、どっちにもなぜかぴったり合う。このレーベル(Chesky Records)は録音マニアが社長している事で有名なんだけど、ニューヨークの教会で録音したというこのアルバムには、涼しさを感じさせる独特のホールトーンがたっぷり入り、体感温度を下げてくれる?ような気がする。再生環境を持っているなら、是非ともSACD版の購入をお勧めしたい。CD層とSACD層が両方記録されたハイブリッドディスクだからCDプレーヤでも再生できるし、もちろんリッピングも可能だ。
そういえば、仕事部屋で使うのにぴったりな小型で安価で、その割にはなかなか音の良いアンプへの買い換えを検討中。今まではフルサイズのセパレート型トランジスタアンプや真空管アンプだったが、普段、常に使いっぱなしのアンプは、もう少し手軽で消費電力も低めの機種の方がいい。実際に購入したら、このブログでも簡単に紹介したい。
しかし、こうして音楽的な趣味が少しづつ漏洩していくと、さらにジェネレーションギャップを感じるコメントが付く予感。