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「古川享を囲む会」に行ってきました

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 「古川享を囲む会」に行ってきました。ちょうど来日中のビル・ゲイツ氏が発起人として案内状が出ていたものです。どうしているのかなぁと思っていましたが、相変わらずエネルギッシュで、早口の演説も健在。パソコン黎明期から最近までの歴史をたどれそうなキーマンや我々プレス、それに芸能界の友人など幅広い方々に囲まれ、笑顔を振りまいていました。
 この会の出口でインタビューすれば、日本のパソコンの歴史を辿ることができる。そんな人たちばかりで、懐かしいったらありません。
 もちろん、発起人のゲイツ氏も来場して古川さんとの思い出を語り、乾杯の音頭を取ったあと1時間以上も滞在し、歓談していました。ビルGは今回の来日、殺人的スケジュールだったと思うのですが、さすがに"友人"と呼ぶ古川さんがマイクロソフトを辞めるということで、無理をしてでも時間を作ったのでしょう。

 古川さんは挨拶で「ビル・ゲイツに顧問や相談役で残らないか?と言われたが、外に出て外部からの目でマイクロソフトを見つめ直したい。僕はマイクロソフトをずっと愛して止まなかったけど、内部でマイクロソフトのために働くのではなくて、外から冷静な目でマイクロソフトを見たい。愛し方を少し変えるということです」と話した。具体的にはマイクロソフトに対して、外から堂々とダメなところを指摘し、積極的に批判することでマイクロソフトに貢献したいそうだ。
 もっともやめる直前には近しい人に、ボランティアのような形で、日本のコンピュータ産業に貢献したいといった話を、かなりまじめに話していたそうだ。ただ、ボランティアのような形となると、なかなか一線での成果を挙げるのは難しい。シリコンバレーでも大物が引退し、ボランティアに力を入れている人が少なくないが、たいていの場合はなにかちょっと寂しい感じになりがちだ。
 しかし「ずっとジッとなんてしていられない性分だから、数ヶ月おとなしくしていれば、動きたくなって何かやると思いますよ」と古川さん。みんなが心を躍らせるような事。期待していますよ!
 最後に会の出口で迎えてくれた古川さんは「マイクロソフトを辞めたから、今度はもっと楽しいことで一緒に仕事をしましょうよ。ほら、ホームシアター関係での対談とかさ」と話していました。うん、それはいい。ということで、さっそく企画を練ってみるかな?

 というわけで、乾杯の音頭を取っているビルGと古川さんの写真。それにマイクロソフト日本法人立ち上げ当時の古川さんの写真です。さすがに若い!
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